グルメSNSアプリ「GINKAN」、三菱UFJニコスと仮想通貨還元の実証実験開始
ブロックチェーン企業のGINKAN(東京都港区)が7月25日、三菱UFJフィナンシャルグループのクレジットカード会社・三菱UFJニコスと協働し、飲食店の利用額に応じて仮想通貨を還元する実証実験を開始した。日本初の取り組みだという。
三菱UFJニコスの社員と一部同社加盟店を対象に約1カ月間行う。
GINKANは7月1日、食べるごとに仮想通貨がもらえるトークンエコノミー型グルメSNS「シンクロライフ」のサービスを開始。同サービスはシンクロライフ加盟店での支払額に応じて1~5%相当の仮想通貨「SYC(シンクロコイン)」が、アプリ内のウォレットにたまる仕組みだ。
今回の実証実験では、シンクロライフアプリと三菱UFJニコスのクレジットカードのWEBアカウントを前もって紐づけしておくことで、カードの利用明細に決済が反映されてから15日以内に、アプリ内のウォレットを通じて仮想通貨を受け取れる形へと変更した。
そのため、実証実験では利用者が決済時に加盟店側が提示するQRコードをアプリで読み込み、代金を入力するといった従来の手間が省いて仮想通貨を受け取ることが可能になる。
三菱UFJニコスの加盟店を対象とした仮想通貨還元は実証実験中のみで、終了後も継続するにはシンクロライフの加盟店登録を行う必要があるという。
GINKANは2015年設立のスタートアップ企業。今回の三菱UFJニコスだけでなく、今年7月17日には信販大手のオリエントコーポレーション(オリコ)と資本業務提携を結ぶなど、大手決済事業者との連携により事業強化を目指している。