フェイスブック、2020年までに独自通貨「グローバルコイン」を発表か|広告メディア=BCC報道
世界トップのSNSプラットフォームを提供するFacebook(フェイスブック)の創設者であるMark Zuckerberg(マーク・ザッカーバーグ)CEOは、2020年を目処に、オリジナルの仮想通貨である「Global Coin(グローバルコイン)」のローンチを計画してることが、英国メディアBCCの報道によって明らかとなった。
報道によると、2020年第1四半期までに、約12の国々で独自の仮想通貨であるグローバルコインの決済ステムの構築を計画しているようである。
また、このローンチをする段階としてフェイスブックは、今年末までにグローバルコインに関する内部的なテストの開始も考えているようだ。
今回の報道は、フェイスブックからの公式発表ではないが、予てからフェイスブック社は、独自の仮想通貨を発行するのではないかという噂が世界各国に広まっており、グローバルコインの誕生が現実味を帯びてきた。
グローバルコインの役割とは
フェイスブックが発行を予定しているとされるグローバルコインの計画は、「Project Libra(プロジェクト・リブラ)」という名称で計画が進められており、主な機能として決済通貨として使用されることが検討されているようだ。
しかし、決済通貨としての機能だけではなく、法定通貨に裏付けられたステーブルコインとして誕生する可能性もあるという。
ステーブルコイン市場へともし参入するのであれば、現在、裏付け資金で問題とされているテザー社のUSDTのシェアを大きく上回るかもしれない。
Facebookと仮想通貨の関係性
フェイスブックと仮想通貨の関係性は直接的ではないが、これまで多くの報道が行われてきた。
同社は2018年6月、仮想通貨の技術ベースとなっているブロックチェーンに関する広告の規制を行なっていた。しかしこの規制については今月、広告ポリシーを一部変更すると発表し、仮想通貨およびブロックチェーンの広告に関する規制を緩和するとしていた。
また2018年12月には、ブロックチェーンエンジニアの募集を密かに行なっているなど、ブロックチェーンはもちろん仮想通貨への興味を以前から示していた。
フェイスブックの仮想通貨の誕生が現実化すれば、多くの仮想通貨と関係性のないユーザーの流入が予想されるため、今後の動向にも注目である。