NASDAQのビットコイン(BTC)デモトレード環境が確認される
NASDAQ(ナスダック)のBitcoinデモトレード環境が確認されたようだ。StrongMarketでデータサイエンティストを務めるCryptopolis氏の22日のTweetでその様子が公開されている。
※NASDAQは、世界有数のベンチャー向け株式市場。
https://twitter.com/cryptopolis_x/status/1120352266836426752
同氏は、TD Ameritradeにて同取引を行った様子を公開しており、チャートを見る限り4月10日から取引環境が提供されているとの見解を示している。
※TD Ameritradeは、米大手証券会社。
また、同氏からはTD Ameritradeサポートに問い合わせた内容も併せて公開されている。
UPDATE: According to TDAmeritrade support – it's not a real trade in my account – it appears they are testing only using their Paper Trading platform. Support said "I'm not able to speak on it" -They did not know what CXERX is. Strange… But something is going on for sure! pic.twitter.com/gUxtHX0TNg
— Cryptopolis (@cryptopolis_x) April 22, 2019
TD Ameritradeサポートからは、「Bitcoin取引は実際のトレード環境とは異なり、ペーパートレーディング環境として提供されている」ことを示唆する回答や、「表示されているティッカーシンボル “CXERX” が何なのかについては不明であるといった趣旨の回答がなされているようで、その詳細については明らかとなっていないようだ。
※ティッカーシンボルとは、株式市場において上場企業の銘柄を識別する際に用いられるコードのこと。ティッカーコードとも呼ばれる。
NASDAQの最近の動向
かねてから、NASDAQからは、仮想通貨取引の提供について前向きな姿勢が示されている。
2018年12月には、2019年前半にBitcoin先物を上場させる意向を示したことも話題となった。
世界中の投資家が注目を集めるNASDAQでBitcoin等の仮想通貨及び関連銘柄の取り扱いが開始されることとなれば、仮想通貨市場へのインパクトは非常に大きなものになるかもしれない。実際、シカゴ・オプション取引所(CBOE)やシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)といった米大手取引所でビットコイン先物が上場された際、大きな話題となった。
※シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)及びシカゴ・オプション取引所(CBOE)、世界有数のデリバティブ取引所。
今回確認されたBitcoinのデモトレード環境が、NASDAQにおける正式な仮想通貨取引開始の前触れだとの見方もある。
世界的にも注目を集める市場に、仮想通貨が上場されることとなれば、それに追随して、他市場でも取引を検討する動きがでてくるかもしれない。そうなれば、仮想通貨市場に一気に追い風が吹く可能性も否めない。