「楽天ウォレット」の新規口座開設、申し込み受付開始

「楽天ウォレット」が新規口座開設の申し込み開始を発表

仮想通貨取引所「楽天ウォレット」が新規口座開設の申し込みを開始したことを15日に発表した。これについては、既に同社から告知がなされており、予定通りの実施ということになる。

楽天ウォレットは楽天グループの連結子会社「楽天ウォレット株式会社」が運営を担う。

楽天ウォレットでは、他取引所と同様、スマートフォンアプリも提供される予定だ。

また顧客の仮想通貨資産の管理方法としてはコールドウォレットを採用されている。オフライン環境下による顧客資産の管理(コールドウォレットによる顧客資産の管理)は、ハッキングリスクを低減させる効果が期待される。

「楽天ウォレット」のサービス開始は2019年6月が予定されており、間近に迫るサービス開始に向けて着々と準備が進められている様子が伺える。

「楽天ウォレット」設立の経緯

楽天ウォレット株式会社が仮想通貨取引サービスを開始したのは、2017年3月。

同年9月には、仮想通貨交換業者としての登録申請が行われ、2019年3月に仮想通貨交換業者として関東財務局への登録が完了している。

当初は「みんなのビットコイン株式会社」という名称のもと運営されていたが、2019年3月に「みんなのビットコイン株式会社」から「楽天ウォレット株式会社」へと商号が変更され、会社ロゴも刷新された。これについては、楽天グループとして事業強化を最大化することを目的としており、楽天という名称を前面に出すことで、ブランド性を高める効果を期待しているのだろう。

同日には、楽天カード株式会社から追加出資を受け、資本金を増資したことも発表されており、資金面における経営基盤も固められた。

また、「みんなのビットコイン」については、新サービスの開始を告知するとともに、商号変更が行われた3月末にサービスが停止されており、「楽天ウォレット」の新規口座開設の申し込み開始は、この一連の流れの最新動向となる。

仮想通貨業界にとって追い風となるか

ビットコインの急騰が各所で報じられ、仮想通貨に対して再び関心が高まりつつある中、市場の新規参入者が増える可能性もある。このタイミングで仮想通貨取引サービスを開始することは、”絶妙” といえるかもしれない。

ブランド性があり、銀行や証券取引なども手掛ける同グループは、取引所として大きなアドバンテージを持つことになるだろう。

「仮想通貨」については、まだその歴史は浅いが、大手企業の仮想通貨市場参入に関する話題は増えいている。こうした”ブランド性の高い”企業の動向は、日の浅い仮想通貨業界にとって追い風となるかもしれない。