みずほ銀行の新サービス「J-Coin Pay」には結局ブロックチェーンが採用されていない
みずほ銀行が3月1日から開始した、日本のキャッシュレス化を促進するためのサービス「J-Coin Pay」。
キャッシュレス社会の構築という目標は、みずほ銀行の「J-Coin Pay」のリリースによりまた一歩近づいた。
しかしこのJ-Coinは仮想通貨的な名称にも関わらず、仮想通貨とはほとんど関係のないただのデジタル通貨である。
多くの人はこの名称からして、仮想通貨であり、ブロックチェーン技術が採用されていると思っていることだろう。
3月1日にサービス開始された「J-Coin Pay」のアプリは、約60の銀行が共同で開発したもので、1つのダッシュボードから送金、受領、決済などの支払い関連プロセスを完了することが出来る。みずほ銀行を含む参加金融機関の口座からJ-Coin Payの口座に入金し、電話番号やQRコードで他のユーザーに送金することが出来、手数料もかからない。
この一連のプロセスにブロックチェーン技術が使用されていないという点は驚くべきことだ。
日本の銀行が日本円にペッグした通貨を計画しているということは、長い間噂されていた。
そしてついに日本のメガバンクが開発リリースしたサービスは、ブロックチェーンも仮想通貨も関係のないものだった。
キャッシュレス化が日本よりも格段に進んでいる中国は今や仮想通貨・ブロックチェーン大国であるが、日本はそれ以前に「キャッシュレス社会」を広めている段階である。
J-Coin Payとはそもそも日本の「紙幣依存」脱却を意図しており、2025年までにキャッシュレス決済を使用する消費者の割合を40%に増加させる計画であるという。
J-Coin Payに期待していた仮想通貨ユーザーは、楽天やアマゾン、Facebookに期待するほうが良いのかもしれない。