MyEtherWallet(マイイーサウォレット/MEW)、KYCなしで仮想通貨から法定通貨の交換が可能に
イーサリアム(ETH)ブロックチェーン専用のウォレットである MyEtherWallet(マイイーサウォレット/MEW)は20日、同ウォレットが公開したのブログにて、仮想通貨関連のフィンテックサービスを提供するBityと協力し、仮想通貨を法定通貨へとKYC(本人確認)なしで交換できるプラットフォームをリリースしたことを発表した。
今回の発表の最も重要となるのは、仮想通貨から法定通貨の交換に「KYC(本人確認)なし」でプラットフォームを使用することができる点である。
また発表に関してMEWは次のように公式発表をしている。
「通貨を平らにする(仮想通貨から法定通貨)ための選択手段として、多くの仮想通貨に関するユーザーや投資家にとって優位性が高くなるでしょう。現時点での仮想通貨の交換とは大きく異なるプラットフォームとなります。またこれまで多くの経験豊富な投資家を失望させてきたKYCの問題も、完全に防ぐことが可能となります。」
発表の詳細
発表の詳細として、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)をMEWのウォレットにてヨーロまたはスイスフランと交換することが可能となり、世界中どこからでも法定通貨への交換が可能となるようだ。
MEWは2018年5月、ios・Androidデバイス向けのスマートフォンウォレット「MEWconnect」がリリースされることが発表。以前からMEWは仮想通貨ユーザーから多くの信頼を寄せている。
しかし、KYC(本人確認)が必要ないとなれば、仮想通貨市場で懸念されているマネーロンダリングの増加になる可能性がある。実際に国内の仮想通貨取引所コインチェックのハッキング事件の際にもインターネットの裏部分であるダークウェブに仮想通貨が流入し、追跡が困難となっている。