UAEの決済・外交為替企業Finablrがリップル社と提携
UAEを拠点に置く決済サービスと外国為替取引を提供する企業Finablrは、同社が持つ取引所とUnimoniという送金プラットフォームにおいてブロックチェーンによる国際送金を実現する目的で、リップル社と提携したことを発表した。
Finablrは、タイにあるSiam Commercial Bankと提携を結んだという。同銀行はすでにリップルネットに参加しており、サービス提供をしている。Finablrは、タイ以外の国にも送金サービスを拡大する予定を明かした。
Finablrの代表であるPromoth Manghat氏によれば、「ブロックチェーンの普及によって、効率的な送金とシームレスで迅速・安全な決済システムを構築することができる」と述べている。
中東の専門知識を持った人のほとんどは、アジアからきている。世界銀行の報告によれば、2018年において南アジアから中東への送金は13.5%上昇。インド出身のB.R. Shetty氏によって所有されているFinablrは、2017年には150万回の取引が実行され、取引額では1000億ドルにも達したと公表している。44カ国で95の規制当局によって認証されているということだ。
リップル社が提供するブロックチェーン決済ネットワークであるRippleNetは、顧客に対して世界中の国際送金サービスを実現する。顧客には、MUFG Bank、Standard CharteredやRAKBankが含まれる。
RippleNetは金融機関が送金先の通貨を持つ必要をなくし、彼らに低コストで既存の銀行システムよりも早い取引を提供する。
多くの金融機関が国際間送金においてブロックチェーンに注目
2019年1月初めには、ノルウェーの大手通信会社であるTelenorがブロックチェーンをベースとした決済サービスをマレーシアとパキスタン間で実現させた。
同サービスで使われたブロックチェーンは、Alipayによって開発されたものであるという。Aplipayとは、アント・フィナンシャルサービスグループによって運営されるオンライン決済プラットフォームである。
また、サウジアラビアとUAEは先日共同で新たな仮想通貨の着手を始めた。両国の銀行で試験的に活用されているという。両国は、ブロクチェーン技術に成熟し国境間決済を円滑行うことを目的としている。