仮想通貨トロンのブロックチェーンに移行するdAppsプラットフォームが増加
仮想通貨TRO(トロン)は2018年のメインネットローンチで独自のブロックチェーンへ移行したことにより、急激な成長とコミュニティの活発さが目立っている。TRON(トロン)はトランザクションの処理速度にも優れており、dApps(分散型アプリケーション)の第一人者である仮想通貨イーサリアム(ETH)の何倍もの速度で取引やデータの送受信を行うことができる。
そして今回、2018年3月からイーサリアム(ETH)で資金調達を行い、ETHブロックチェーンを使用してきた、dApps(分散型アプリケーション)のためのプラットフォームを提供する「BitGuild」がTRONブロックチェーンへとブロックチェーンを移行したことによって、あるdAppsゲームが急激な成長をしているという。
このdAppsは、以前はETHブックチェーンで人気であった「EtherGoo」として多くのユーザーからプラットフォームを使用されていた。しかし、「BitGuild」がTRONブロックチェーンへとブロックチェーンを移行したのち、TRONが10%の上昇を見せたというのだ。
現在、TRONブロックチェーンを使用している「EtherGoo」は、新たなサイトを立ち上げており、「TronGoo」としてアイテムの販売および運営をスタートさせている。
BitGuildのTRONブロックチェーンへの移行
「BitGuild」は12月7日、自身の公式ブログにて「多くの検討を経てTRONネットワークに移行することを決定した。」と発表。これによりトランザクションの処理速度の改善と、「BitGuild」を使用しているdAppsゲームのアイテム交換を迅速に行えるようになっている。
同チームは12月7日の発表にて「TRONネットワーク」にブロックチェーンを移行したことを次のように発表していた。
「BitGuildがEthereumネットワークなしでは存在しないと言っても差し支えありません。このプロジェクトを最初に始めたとき、Ethereumのスマートコントラクトと分散化されたアプリケーションにおける革新によって、私たちは今日のものになることができました。しかし、暗号化業界は急速に進化しています。特定の問題を解決し、成長している暗号化コミュニティのニーズを満たすのに向いている新しいテクノロジとプラットフォームによってもたらされます。」
ETHブロックチェーンの問題点
実際にイーサリアム(ETH)のブロックチェーンは、トランザクションに関するスケーラビリティ問題(送信遅延)が課題とされており、他のdAppsプラットフォームを手がける仮想通貨TRON(トロン)をはじめ、EOS(イオス)などのトランザクションに特化したプラットフォームの人気が高まりつつあるのが実情である。
また、ETHブロックチェーンで最も人気のあるdAppsゲーム「Crypto Kitties」は、ETHブロックチェーンのトラフィック全体の11%以上を占めている。しかし、トランザックションの処理速度が追いつかず、他のdAppsゲームの処理速度の問題を与えているのだ。