2018年11月26日(シンガポール) - 仮想現実(VR)と拡張現実(AR)技術を活用して、ユーザーが自由に空間を設計することができる仮想世界を作るマークスペース(MARK.SPACE代表ヤーナ・コントロヴィッチ)は、ファッションと電子商取引を連携したサービス「マークモーダ(MARK.MODA)」を開始すると発表した。
- 10月末に公開したマークスペースの「ファーストシティ」に融合するショッピングユニットを12月末にリリース
- ショッピングユニットは、製品ディスプレイ、詳細情報の提供と購入までスムーズに接続
- マークモーダは、製品だけでなく製品をスタイリングした画像も取引可能な新たな収益構造を構築
全く新しいオンラインショッピングを世界に誕生させた「マークモーダ」は、バーチャル空間で実際の店舗に行くような体験をオンラインでできるショッピングサービスだ。ユーザーは、わざわざ店頭に行かなくても、バーチャル空間の中で買い物ができるようになる。
マークモーダは、商品を選ぶことから決済までを提供する。バーチャル空間なので、360度見渡せるショッピング空間を作りだし、詳細な情報もすぐに確認することができる。(商品詳細は二次元)
12月末には、バーチャル空間の店内に店員を配置して、ユーザーの質問に答えるサービスを開始する。スタッフはオンラインでチャットやチャットボットを使って対応するようだ。
今回のリリースで、ユーザーの感覚を現実世界と差が出ないように、ドア・窓に光の反射を入れたり、エレベーターを動かしたり、細かいところの再現までされている。このクオリティが上がるごとに需要は増えるだろう。
また、アバターを利用して画像を作成することも可能になった。マークモーダのウェブサイトにある製品を活用して、アバターに様々なポーズで服を着用させたり、実際の写真撮影現場のような画像を作り出すことができるは画期的なサービスだ。
ユーザーが作った画像は、プロジェクトのサイトで共有され、他のユーザーがそれを見て購入するサービスも実装している。気になるのが販売ラインだが、現在提供されているのが、ファーフェッチ(Far Fetch:ハイブランドのグローバルオンラインショッピングモール)と同じ内容になっている。
上記で作成した画像は、SNSでのシェアや画像自体の販売もできるようになっている。またフィッティングモードで1クリックするだけで、完成されたものをチェンジしたり、全く新しいものを作り出すことができる。他にも、ブランドを変えたりすることができる。
ショッピングで面倒な移動や、買うか迷ったものをすぐに選べるのは消費者にとっては大きいのではないだろうか。
ヤーナ・コントロヴィッチ氏は、
日本はオンラインショッピングが非常に活発になっているだけに、マークモーダを通じて日本のブランドが世界中の顧客に直接出会える日を楽しみにしている。
と述べました。