2018年に入り仮想通貨市場は大きな下落トレンドへと突入していたが、ビットコイン(BTC)の価格は14日、2018年の年間最低価格をつけた。
今回のビットコインをはじめとする仮想通貨の主な下落要因として、ビットコインキャッシュ(BCH)のハードフォークの日にちが近づき、「BitcoinABC」と「BitcoinSV」が対立が発生し、チェーンが分裂してします可能性が生じていることが挙げられる。
そのような仮想通貨市場で、仮想通貨時価総額2位を誇るイーサリアム(ETH)と、その背後に立っていた時価総額3位の仮想通貨リップル(XRP)の立ち位置が逆転したのだ。
引用元:コインマーケットキャップより
ビットコインをはじめとした仮想通貨全体が、2桁以上の落ち込みをしているなか、XRPは過去24時間の下落率を10%以内で収めている。では、時価総額2位に位置していた仮想通貨イーサリアムが、ここまで時価総額を落とし、リップルにランキングを抜かれてしまったのか?
仮想通貨リップル(XRP)が時価総額2位のイーサリアム(ETH)を逆転
仮想通貨イーサリアムは、イーサリアムのコンセンサスアルゴリズムをPoWからPoSに変更するため、ブロックチェーン企業「Infura」は、Constantinople(コンスタンティノーブル)と呼ばれるハードフォークのテストを進めている。
しかし、このハードフォークに関して14日、コンセンサスに問題が生じているとして「Ropstep」が使用できないことを公式ツイッターにて発表していた。
Due to a consensus issue with the Constantinople fork, Ropsten is currently not usable. The Ethereum dev community is investigating. Until further notice please utilize one of the other Ethereum testnets
— Infura (@infura_io) October 13, 2018
ハードフォークを日付について、イーサリアムのハードフォークに関する開発者らが、コンスタンティノープルのローンチを1月16日に予定していると発言したが、コア開発者メンバーは1月16日、「この日付は正式で拘束力のない口頭での合意のため決定的なものではない。」と発言している。
それに対してリップルは、シンガポールで開催された「FinTech Festival 2018」の、会場で配布されていたリップル社のパンフレットにて「xCurrent」の最新プロダクトである「xCurrent 4.0」のコンセプトを発表している。
リップルの仮想通貨市場に対するファンダメンタルは、2018年四半期に入り急激に増加している。さらに、リップルの時価総額の変動の影に隠れているが、時価総額5位に位置していた仮想通貨EOS(イオス )も、それに続く送金プラットフォームを構築する仮想通貨XLM(ステラ)といちが逆転している。
送金プラットフォームを構築する「XRP・XLM」と、dApps(分散型アプリケーション)を構築する「ETH・EOS」。ビットコインキャッシュ(BCH)のハードフォークが控える16日にどのような変動があるのか注目である。