現在、仮想通貨ATMの設置台数が急激に増幅していっている。2年前くらいまではBTCでの取引が中心であったが、昨年世界中で仮想通貨が流行し、今現在ではETH、XRPなどに対応した仮想通貨ATMも出現してきている。
しかし、現状ではBTCでの取引が断トツに多く、需要にこたえてなのか世界中のBTCのATMの台数は述べ4000台にまで達しようとしている。
ビットコインATMの現状とは?
国別に設置台数を表していくと、製造拠点を置いているアメリカが第一位。次にアメリカの隣に位置するカナダ、そしてオーストリアの順となっている。日本国内の設置台数は合わせて10台と若干少ないように感じるが、現在東京には6台が設置されており、国内の仮想通貨ATMの半数以上が都内に集まっていることとなる。
仮想通貨ATMの急激な普及のわけには、仮想通貨の認知度の向上や便利さなどによる普及もあると考えられているが、その他にも今年に入りKYCやAMLに関する規制が世界中で厳しくなったこともその理由の一つであるとされている。
また仮想通貨ATMでは顧客確認の作業がない為、匿名で取引したい方の間で人気を呼んでいるようである。その理由としては、マネーロンダリングを行う際、仮想通貨ATMは非常に匿名性が強く利用しやすいからとの見解もある。
ビットコインATMの普及はどうなるのか?
その一方で、ロシアではマネーロンダリングの懸念からか22台ものATMが押収されており、ATMの運営会社であるBBFProは差し押さえに対し抗議していたが、当局からの詳しい説明などは未だに無いようである。
更にインドではライセンスを持たないまま仮想通貨の取引、及び仮想通貨ATMの設置をを行ったとして、ATMの運営会社であるウノコイン創業者が地元警察に逮捕されるという事案も発生しており、インド国内での取引は厳しいようである。
逆に仮想通貨ATMの設置台数が増え続けるエリアも存在している。それは、仮想通貨の規制が厳しいでも有名なアメリカのNYとなっている。規制が厳しいと言われる理由は”ビットライセンス”の取得の厳しさである。しかし、この仮想通貨業ライセンスを仮想通貨ATM業者であるコインソース社が12社目に取得したことによって、NY州では多くのATMが設置されるようになっている。
このように仮想通貨ATMの設置数は世界中で増加傾向にあるが、国や地域によってはまだまだ設置が難しい場所も存在している。今後世界中で仮想通貨が更に普及していくためにも、各国が仮想通貨に関し理解を深め、法的枠組みを作り上げていくことが必要となっていくことだろう。