米取引所クラーケン、Staked買収でステーキング事業拡大
米国の大手仮想通貨取引所Kraken(クラーケン)は21日、ノンカストディアルのステーキング・スタートアップ企業であるStakedを買収したことを発表した。
買収価格や取引の詳細については明らかにされていないが、Krakenは、今回の買収について、「これまでの仮想通貨業界における最大の買収の1つであり、交換業者が全てのクライアントのために革新的な新しいステーキングサービスを開発し、当社のプラットフォームでサポートされているプルーフオブステーキングネットワークの数を拡大するのに役立つ」とコメント。続けてクラーケンののジェシー・パウエル(Jesse Powell)CEOは次のように述べている。
我々は、仮想通貨投資家の増加人口によって大きなアップセットを見た利回り製品のポートフォリオにステークドを追加することに興奮しています。Stakedは当社の既存のステーキングビジネスを高度に補完するものであり、ステーキングされた資産の保管を希望する顧客のために世界クラスのインフラを通じて当社の商品提供をさらに強化できるようになります
事業全体の拡大計画
今回のクラーケンによるStakedの買収は、2021年における5番目の買収となり、個人投資家機関投資家の両方から選択される仮想通貨サービスという戦略における重要なステップとなる予定だ。クラーケンは2021年、現物、マージン、先物を合わせた取引量が前年比430%超の成長を遂げており、年初来、同社のステーキングビジネスは950%以上の成長を果たしている。また2021年11月には、約160億ドルに達し、5億ドル以上に相当するトークン報酬が顧客へ還元される結果となっている。
また今月16日には、ジェシー・パウエル(Jesse Powell)CEOはクラーケンが間もなくNFT(非代替性トークン)をサポートすることを明らかにしている。同氏はインタビューの中で、現在、投資家に急成長するNFT市場への露出を与えるために、NFTプラットフォームに取り組んでいることを明らかにし、「最近、さまざまなメタバースに関連するNFT周辺の膨大な量の活動にも注目し、このカテゴリには、土地区画、デジタル衣類、メンバーシップ証明トークンなどの仮想世界のNFTが含まれています。」と述べている。
さらには、クラーケンの投資部門であるクラーケンベンチャーズは今月17日、投資ファンド設立を目的に6,500万ドルの資金調達を完了させたことを発表しており、急激に成長する仮想通貨市場の中で、クラーケンとしての事業拡大を急激に進めており、今後も様々な分野での事業拡大が予想される。