最新のブロックチェーン技術が音楽業界に革新をもたらそうとしている。ブロックチェーン技術を駆使しアーティスト支援を行っているLightstreams(ライトストリームス社)が今週の月曜日にFanbase(ファンベース)と呼ばれるDApps(分散型アプリケーション)を発表した。
このFanbaseを利用することによりアーティストは自身のオリジナルトークンを発行することが出来るようになり、アーティストのファンはそのオリジナルトークンを利用することにより特別なコンテンツやVIPシートのチケット、グッズなどの商品を購入することが可能になるという。また、トークンを購入してアーティストの支援を行うことにより特典を受け取る事も可能となるという。これにより今まで以上にアーティストとファンとの距離は近いものになりそうである。
Lightstreamsは元Goldman Sachs(ゴールドマンサックス社)のエンジニアであるMichael Smoienski(マイケル・スモレンスキー氏)により開発されたLightstreams初のDAppsとなるという。
Micael氏はFanbaseについて以下のように説明している。
「Fanbaseを活用することにより有名なアーティストやバンドなどがファンとの距離を今まで以上に近づけることが出来るようになる。また、新人のアーティストにとっても資金調達を行うことが出来るほか、露出機会を増やすチャンスの場にもなる。ファンにとっても自分の好みのアーティストを直接支援する事が出来たり交流の場を持つことが出来たり限定グッズの購入やVIPシートの購入する事が出来たりと様々なメリットがある。」
またFanbaseが世に出回れば現存するTwitterやFacebook、InstagramなどのSNS(ソーシャルメディア)よりも影響力のあるものになる可能性があるという。動画や音楽のストリーミングサービスを行っているThe Orchard(オーチャード社)の共同設立者でFanbaseにもアドバイザーとして関与しているScotto Cohen(スコットコーエン氏)は「時代がめまぐるしく移りゆく今、Fanbaseはファンとアーティストとの交流機会を増やし、新しい資金調達の方法を提供する事が出来る優秀なプラットフォームになるだろう。」と述べている。
音楽業界にとってFanbaseはアーティストとファンとの新たな交流の場となり、またアーティストの成長を促進させる画期的なプロジェクトになる可能性がある。