オーストリアの不動産会社がブロックチェーン技術を利用した電力供給を試験的に行うと発表

オーストラリアの不動産会社であるヴィシィニティーセンターズ社(Viciniy Centres)は25日、ブロックチェーン技術を利用して近隣のコミュニティーに電力を供給する試験的な実験を行うと発表した。この試みは南オーストラリアにあるショッピングモールキャッスルプラザ(Castle Plaza)で行われる予定であり、このショッピングモールでの試みが同社が行うエネルギーブロックチェーン技術を利用した7500万ドル規模の太陽光エネルギープログラムの最初の施設になるという。

このブロックチェーン技術を利用した電力の供給はオーストラリアのエネルギー技術会社であるパワーレジャー社(Power Ledger)との提携のもとで試作されており、これによりヴィシィニティーはエネルギーの使用量や配分量をリアルタイムで管理できるようになり、加えて太陽光エネルギーと通常の電力との切り替えをすることも可能だという。

ヴィシィニティーセンターズ社のエグゼクティブジェネラルマネージャーであるジャスティン・ミルズ氏(Justin Mills)は「ヴィシィニティーは、オーストラリアで最初のエネルギーブロックチェーン技術を試験している不動産会社であり、私たちは総合エネルギー戦略の先頭を走り続ける事を約束する。」と語った。
さらにミルズ氏は
パワーレジャー社との提携は我々の顧客や小売業者にとってより競争的なエネルギー価格の未来を切り開き、我々のショッピングモール周辺のコミュニティーに綺麗で再生可能なエネルギーをシェアする重要な機会になるだろう。
とも述べている。
またパワーレジャー社の共同創設者であるデヴィッド・マーティン氏(David Martin)は以下のようにコメントした。「ヴィシィニティーは、再生可能エネルギー産業のリーダーであることがすでに証明されているため、ブロックチェーン技術の導入はヴィシィニティーにとって理にかなっている。またこれは新しいエネルギー経済を先駆けるヴィシィニティーにとって賢い選択だ。」