バイナンスがウガンダで新規開設した仮想通貨取引所の登録者数が1週間で4万人を突破

アフリカの東部に位置するウガンダ共和国でBinance(バイナンス)は、新たに開設した仮想通貨取引所Binance Uganda(バイナンス・ウガンダ)に開設一週間で約4万人もの人々が登録をした事がわかった。このことからBinanceのウガンダでの仮想通貨取引所開設を多くの人が待ち望んでいたということがわかる。

Binance Ugandaでは現在、BTC(ビットコイン)とETH(イーサリアム)の2種類のみの仮想通貨の取り扱いをしているという。

事前に取引をすることができる仮想通貨が数種類しかないことが知らされていても約4万人もの人々が取引所開設後、一週間経たないうちに登録を行っているという事実は、ネット上ではなく対面での取引が基本となっているウガンダにおいても、仮想通貨に高い関心を示しているということが明らかになったと言える。

事実、ウガンダに暮らす人々の約70%が銀行の口座を持つことができず、金融機関のサービスを受けることができない状況にある。しかし、仮想通貨を利用すれば銀行口座を持たない人々でも金融機関を通すことなく資金の取引を行うことが出来るようになる。これにより銀行の口座を持っていなかったとしても生活が成り立つようになる。加えて、今までアクセスすることが出来なかったウガンダ国外の経済にアクセスすることが出来るようになるといった利点もある。

ウガンダ進出の狙いとは?

以前からBinanceは、アフリカへ進出する意思を明らかにしており、Binanceのウガンダでの仮想通貨取引所開設に登録が殺到したという事実は、世界中の仮想通貨取引所関係者に多大なる衝撃を与えることとなった。またBinance Ugandaの開設を受け、世界的に有名な仮想通貨取引所がウガンダの規制当局とコンタクトを取っているとウガンダ・ブロックチェーン協会会長Kwame Rugunda氏が明らかにした。

Binanceの最高財務責任者に今年の9月に就任したWei zhou氏はBinance Ugandaへのサポートとして南アフリカ共和国とナイジェリア連邦共和国、ケニア共和国に新たに子会社を設立し、現地のスタッフを雇用する予定であるとの考えを明らかにしている。Binance UgandaはBinanceがアフリカへ進出するのに重要な拠点であり、Binance UgandaをサポートすることによりBinanceはアフリカ全体をカバーすることを目標としている。

ウガンダという国がBinanceを受け入れることにより得られる最大の利点は、ウガンダで資金を送金する際に発生するコストを削減することができるという点である。ウガンダで資金を送金をする際の手数料は非常に高額なものとなっている。また、ウガンダに暮らす大多数の人は銀行口座を持っていないことから、送金や受け取りでさえ多大な労力やコストがかかってしまっていた。

しかし、Binance Ugandaが提供する仮想通貨を利用することにより、今までかかっていたコストや労力は大きく削減されることになる。国際送金であったとしても仮想通貨を利用すれば、即座に送金が行うことが出来ることから、ウガンダに住む人々の仮想通貨に対する期待は非常に大きいものだと言えるだろう。

仮想通貨との関係性は?

ウガンダでは、車の需要が高いことから、仮想通貨を利用して車を購入するといったケースも増えていくだろう。またウガンダには自営業を営む人が多く、そういった人々が仮想通貨を利用することにより、新たに世界経済に参入するきっかけを作ることができるといった利点もある。

Wei氏はアフリカの中でもウガンダは仮想通貨に対し寛容的で、政治も安定している先進的な国であるとしている。さらに法定通貨の動きも流動的で安価な国境を跨いだ取引の需要が高いことからBinance Ugandaの開設はBinanceのアフリカ進出への大きな第一歩となるだろう。