Payward(Kraken親会社)がAAVEトークンを取得、DeFi分野への投資・推進を本格拡大

PaywardがAAVEトークンを取得でDeFi分野へ

暗号資産取引所Kraken(クラーケン)の親会社であるPayward(ペイワード)は、傘下の投資ファンドDigital Asset Special Investments I, LP(デジタル・アセット・スペシャル・インベストメンツI, LP)および資産運用クライアントを通じ、DeFi(分散型金融)の主要プロトコルであるAaveのガバナンストークンAAVEを取得したことを発表した。

日本語訳:
本日、Paywardが、krakenを支える統一された金融インフラプラットフォームとして、Payward 傘下の投資ファンドである Digital Asset Special Investments I, LP とそのクライアントが AAVE トークンを取得したことを発表しました。
AAVE トークンは…

セカンダリーマーケットを介して実施された今回の暗号資産投資について、取得額や具体的なトークン数量は非公開とされている。しかし同社は、オンチェーン上の貸付活動やDeFiエコシステムの進展に伴い、今後もAAVEトークンの追加購入を行う可能性を示唆している。

機関投資家の需要増加とAaveの価値提案

Paywardで資産運用・機関投資家部門のバイスプレジデントを務めるグルプリート・オベロイ(Gurpreet Oberoi)氏は、ブロックチェーンを活用したクレジット市場が従来の金融システムにおいて重要性を増していると強調した。

Aaveは、預かり資産総額(TVL)が約170億ドル(約2.67兆円)規模に達する最大の分散型レンディング・プラットフォームであり、レンディング市場全体の中で確固たる主導的地位を確立している。過去30日間で数千万円規模の手数料・プロトコル収益を生み出しており、こうした強固な収益モデルとインフラとしての成長性が、機関投資家や同社の顧客から高い評価を集める要因となっている。

AAVEトークンの保有者は、プロトコルの運営方針やDAO(分散型自律組織)の財務に関する意思決定に対して投票権を行使できる。今回の取り組みは、単なる投機目的を超えて、DeFiの中核インフラへ直接的なエクスポージャーを得る戦略的意味合いを含んでいる。

Aave Will Winフレームワークと過去の経緯

Aave Labsの創設者兼CEO(最高経営責任者)であるスタニ・クレチョフ(Stani Kulechov)氏は、今回のPaywardによる出資・取得を好意的に受け止め、同社が掲げるAave Will Winフレームワークへの強い後押しになると述べている。

日本語訳:
Payward (Kraken) は、チェーン上貸付をより広範なオーディエンスに提供するためのパートナーシップの一環として、二次市場で $AAVE トークンを購入しました。
これは…

このフレームワークは、エコシステムの成長から得られる各種収益をDAOやAAVE保有者へ適切に還元し、個人・機関投資家双方へAaveを拡大することを目的とした取り組みだ。

実は両者の関わりは今に始まったものではない。6月にはPaywardによるAave Groupの株式15%取得交渉が報じられたものの、評価額や割引率の問題から一度は見送られた経緯があった。今回の合意は当時の懸念を解消し、トークン調達を中心とした極めて協調的かつ友好的なパートナーシップ構造として実現した形だ。

Krakenを超えたPaywardの事業多角化と長期予測

今回のDeFi投資は、Paywardが暗号資産取引所Krakenの運営という枠組みを超えて推進する、事業多角化戦略の一環であり、同社はここ数カ月で以下のような多角的な展開を急ピッチで進めている。

デリバティブ事業の強化:
米国のデリバティブ取引所Bitnomialの買収合意
決済・株式分野の拡充:
ステーブルコイン決済プラットフォームReap(リープ)の買収、Ledger(レジャー)社と連携したトークン化株式xStocksの保管機能提供
伝統的金融との連携:
ウェルズ・ファーゴ(Wells Fargo)に対する「Kraken Prime」を通じた流動性提供の協議

さらに、DeFi全体の再活性化やトークン化された現実資産(RWA)の活用拡大を背景に、主要金融機関からもAaveの長期成長に対する強い期待が寄せられている。例えばスタンダード・チャータード銀行(Standard Chartered Bank)の分析では、2030年までにAAVEトークン価格が3,500ドル(約55万円)へ到達するという極めて強気な長期予測も示されている。

Paywardによる今回のAAVE取得は、オンチェーン金融の未来に対する確信を示すと同時に、同社がWeb3・DeFi市場における地位をより強固なものにする重要な一歩となりそうだ。

 

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