ナイジェリアSECがバイナンスに2度目となる違法宣言
ナイジェリアSEC(ナイジェリア証券取引委員会)は、仮想通貨取引所バイナンス(Binance)の活動は、ナイジェリア国内では違法であると宣言した事が分かった。
ナイジェリアSECは2023年7月28日(金曜日)、同取引所サイトに言及し、バイナンスの運営は委員会によって登録も規制もされていないと述べた通知を発行。この宣言は、当NEXTMONEYの2023年6月20日付け特集記事「バイナンスCEOがナイジェリア子会社の運営が不正であると非難」で報じたように、バイナンス・ナイジェリアに言及した6月9日にSECが出した警告を繰り返したものであるが、当時バイナンスは同社と提携していないことを明らかにしていた。
SEC、仮想通貨プラットフォームに勧誘停止命令
ナイジェリアSECは、バイナンスの活動を違法と宣言したことに加え、すべての仮想通貨プラットフォームプロバイダーに対しナイジェリア国民への勧誘を停止するよう命じた。
この指令は、仮想通貨に関連するすべてのプラットフォームに適用されるという。2022年、SECはすべての仮想通貨を有価証券とみなしていると述べている。同国は試験的に仮想通貨取引所からの登録申請を処理しているが、中央銀行と合意に達するまで登録は完了しない。さらに、中央銀行は地元金融機関が仮想通貨サービスプロバイダーとやりとりすることを阻止している。
仮想通貨への投資に国民が警告
同SECは、同委員会に登録または規制されていない団体が提供または運営する仮想通貨やその他の商品に投資する際には注意するよう国民に警告している。
SECが発行した通達は、勧誘を行っているすべてのプラットフォームプロバイダーに対し、いかなる形態であってもナイジェリア人投資家への勧誘を直ちに中止するよう指示。同SECによる宣言は、ナイジェリアの仮想通貨に対する複雑な規制環境の中で実施されている。