中国のTencentがNFTプラットフォームの一つを閉鎖へ
中国の深圳に本拠を置く多国籍テクノロジー・コングロマリットTencent(腾讯=テンセント)は、NFT取引に関する厳格な中国政府の方針に直面した事によってNFT市場の1つを閉鎖したことが分かった。
TencentNewsのNFTマーケットプレイスは2022年1月に立ち上げられたばかりではあるものの、中国政府のNFT市場に対する厳しい姿勢によって同プラットフォームは低迷。現地報道機関の報告によると、5月に下降傾向を示し始め、最終的には閉鎖の決定に至ったとのこと。
TencentはNFTマーケットプレイス閉鎖に伴う再配置を実施
TencentはNFTマーケットプレイス閉鎖に先立ち、フー・イジン(He Yijin)氏をニュース事業の責任者およびTencent.comの編集長に任命している。
さらに、元ニュース責任者のワン・シム(Wang Shimu)氏は5月に同部門を去り、TencentのNFT部門であるHuanheに再配置されている。これらの背景には、広告収入の継続的な減少が挙げられており、その減少率は2022年代四半期前年比25%の大幅減少が要因となっているとのこと。Tencentは財務報告で、2022年の第2四半期から現在まで、広告市場は低迷し続けており、日用消費財、eコマース、観光などの業界広告主は広告を大幅に削減。支出が困難な市場環境において、広告システムの最適化に投資を続け、データをより効率的に処理するために機械学習インフラストラクチャーをアップグレードした事を明らかにした。
Tencent, China's largest internet company, has shut down one of its digital collection (NFT) platforms, and another platform is not doing well. The reason is that the Chinese government does not allow users to conduct private transactions after purchasing.https://t.co/VYWS3TxKUF
— Wu Blockchain (@WuBlockchain) July 14, 2022
中国最大のインターネット企業であるTencentは、デジタルコレクション(NFT)プラットフォームの1つをシャットダウンしましたが、別のプラットフォームはうまく機能していません。その理由は、中国政府はユーザーが購入後に個人取引を行うことを許可していないためです。
なお、ユーザーはアプリ内で購入したNFTを引き続き表示できるものの、市場では二次取引が許可されていないため、売買できないとのこと。これに加えてTencentは、もう1つのNFTプラットフォームであるHuanheへ移動するようユーザーに求めているとのこと。しかし、Huanheも同様の問題と戦っており、市場での取引活動は6月中旬から減速し始めているという。中国政府による政策は、流通市場での売り上げを買い手から奪うことで、これらのコレクションから利益を生み出す可能性を排除し、その結果、この同セクターの魅力を低下させている。