ローソンでJPYCなど円建てステーブルコインの店頭決済実験がスタート
株式会社ローソンは2026年8月、日本円などの法定通貨と価値が連動するデジタル通貨「ステーブルコイン」を用いた店頭決済の実証実験を開始した。
当NEXTMONEYの2026年7月14日付け特集記事「日本のコンビニ大手ローソン、8月に円ステーブルコイン「JPYC」決済の試験運用へ」で報じたように、ローソンがステーブルコインの店頭決済実験をスタートさせた。従来は専用端末やQRコードの設置が必要だったステーブルコイン決済を、既存のPOSレジに直接組み込む取り組みであり、コンビニ業界では国内初の試みとなる。今回の実験では、利用者がスマホ上のウォレットアプリ(HashPort Walletなど)でバーコードを表示し、店員がPOSレジの標準スキャナーで読み取る方式を採用。裏側ではマルチコード決済ゲートウェイサービスPAYTREE(ペイトリー)等を経由して決済情報をやりとりする。
Polygonネットワークを使用した実際の検証では、バーコード読み取りから決済完了まで体感わずか5秒ほどで完了。ブロックチェーン処理に伴うガス代=手数料をユーザー側に意識させない「ガスレス決済」の実現や、レシートの支払欄に「stablecoin」と印字されるなど、既存の電子マネーやコード決済と変わらない利便性が確認された。
実証実験の概要と今後のスケジュール
実証実験は関係者を対象に段階的に実施され、オペレーション手順や所要時間、システム連携要件などの検証が進められている。
■第1弾(8月6日・高輪ゲートウェイシティ店):
円建てステーブルコイン「JPYC」と「HashPort Wallet」を使用し、POSシステム連動の基礎動作を検証。
■第2弾(8月17日・ゲートシティ大崎アトリウム店):
MetaMask(メタマスク)を活用し、JPYCに加えて米ドル建てのUSDコイン(USDCoin/USDC)テザー(Tether/USDT)といった複数銘柄での決済に対応。
さらに、8月中には追加の実験も計画されている。
低コストな決済基盤とインバウンド対応への期待
ステーブルコイン決済は、高速かつ低コストでの処理が可能なため、小売・飲食業界における決済手数料の低減や売上金回収サイクルの改善が期待されている。
さらに、米ドル建てコインにも対応することで、訪日外国人観光客=インバウンドが現地通貨を円に両替することなく直接買い物できる環境の整備にもつながる。
ローソンは今回の実験で得られた各種データを精査し、将来的な実店舗への本格導入に向けた検討を進めていく方針だ。

























