デジタル資産運用会社3iQがブータンGMCのBTC資金管理を開始
暗号資産運用大手3iQは2026年7月30日(木曜日)、ブータン南部の特別行政区GMC(ゲレフ・マインドフルネス・シティ)との戦略的パートナーシップ締結を発表した。これにより3iQは、GMCが保有・管理する国家規模のビットコイン(BTC)資産の一部を運用する初の指定資産運用会社となる。
GMCは、持続可能性や伝統的価値観を国際的な法的枠組みおよび最先端テクノロジーと融合させ、新たなデジタルオフショア金融ハブの立ち上げを目指す一大プロジェクトだ。今回の合意は、GMCにおける本格的なデジタル資産エコシステム構築に向けた象徴的な第一歩となる。
国家保有BTCの戦略的活用と運用の方向性
ブータンでは、同国の豊富な水力発電による再生可能エネルギーを活用してビットコイン(Bitcoin/BTC)のマイニングが行われてきた。
2025年12月には国王ジグメ・ケサル・ナムギャル・ワンチュク(Jigme Khesar Namgyel Wangchuck)陛下の表明により、国が保有する暗号資産の中から最大1万BTCを都市開発支援へ割り当てる方針が示されている。
近年、ブータン政府はインフラ開発資金確保などの目的でBTCの売却を順次進めてきたが、今回の専用運用枠の創出は、単なる資金の売却・消費にとどまらず、機関投資家レベルの規律に基づいた長期的な資産管理へとシフトすることを示している。3iQのCEOであるパスカル・サン=ジャン(Pascal St-Jean)氏は、透明性と責任感を持った長期的な視点での資金運用を約束している。
現地での人材育成と金融ハブの拡大
GMCが3iQを創設パートナーとして選定した背景には、世界初のETP(暗号資産上場投資商品)などを手掛けてきた高い専門性と実績に加え、現地社会への貢献姿勢が評価された点がある。
3iQはGelephu(ゲレフ)に常設拠点を構え、専門知識の移転や現地スタッフのトレーニングを通じた能力開発に投資することを合意した。
GMCは金融機関向けに迅速なライセンス付与や税制面での優遇措置などを提示しており、3iQとの連携を皮切りに、今後は世界中の有力な資産運用会社や優秀な人材を呼び込む包括的な金融エコシステムの確立を目指している。























