仮想通貨取引所AirTMが発展途上国の市場を対象に約7億7千万円の投資を発表

仮想通貨取引所の.AirTMは資金調達ラウンドのシリーズAで約7億7千万円の資金を調達した。

個人間での取引を推奨し、従来の銀行のサービスの回避の手助けを目指すこのメキシコの新興企業は、南米の様々な市場へとサービスを拡大していくために、資金を使用していくことを発表した。同社では特に、貧困地域に住む人々を対象としていくとしている。

資金調達ラウンドのシリーズAを先導した、ベルリンに本社を構えるBlueYard Capital(ブルーヤードキャピタル社)は、他の投資家に関しては他の投資家については明かすことはできないとしている。

AirTMのCEOであり、共同設立者の1人でもある、Ruben Galindo氏は今回の発表の際このように述べた。

AirTMでは発展途上国の人々のために、デジタルウォレット及び、個人の仮想通貨投資参加口を提供し続けていく。

AirTMは、多くの貧困地域や新興市場では、政府機関や金融機関に対する不信感が募っていることを挙げ、AirTMではUSドル建てのトークンであるAirUSDと現地通貨との交換を独自に行っているとしている。

AirTMでは今年初めに、ZEC(Zcash)の開発者であるZooko Wilcox氏と協力し、不安定な自国通貨でなく、ZECとUSドル間の取引を行うベネズエラの住民たちを支援していくとも発表している。

同社はスタートアップとして、ベネズエラの国民達が完全に、銀行のサービスを迂回可能にすると発表しており、発表時点で約20万人のベネズエラ国民にサービスを提供している。同社では4月の時点で、毎月約6万件の取引をベネズエラ国内で担当しているとも明かしている。

しかし、ベネズエラのマドゥロ政権は、今年5月にAirTMやその他の取引所は、未許可の通貨交換を可能にすると非難している。