仮想通貨取引所バイナンス.US、流動性を高めるためTagomiと提携発表
2019年11月21日、バイナンスUSが大口向けの仮想通貨仲介業者Tagomiと提携を結んだと発表。これにより機関投資家の大量注文が期待できるため、流動性を確保できるようになった。
https://t.co/AZwoBOy3iq Partners With Crypto Brokerage @tagomisystems To Offer Institutional Liquidityhttps://t.co/OqdJbSOiz3 pic.twitter.com/B6Zdak8mVo
— Binance.US (@BinanceAmerica) November 21, 2019
Tagomiのユーザーには、AIの活用によって進化を遂げたマシンによる高速自動取引「クオンツファンド」・未公開企業などのベンチャー企業に投資するファンド「ベンチャーファンド」・富裕層が将来に渡り資産を管理するために利用するサービス「ファミリーオフィス」・米国の個人年金制度のひとつ「IRA」・「富裕層」などがいる。
これら大口がバイナンスUSを利用すれば、取り扱う通貨ペアの取引が増加するという。この提携によってバイナンスUSは、個人から機関まで、あるいは一般人の年金から富裕層の資産にまで、幅広い需要の橋渡しをする一歩を踏み出したという。
老後の資金を増やすための投資や、将来に渡る財産管理など、日本よりも遥かに進んでいる米国において、どれだけの層のニーズに対応できるかによって取引所が得られる利益も変わってくるのだ。
両社のコメント
Tagomiの創設者のひとりMarc Bhargava氏は「米国市場の流動性と需要に匹敵する国はほとんどない。バイナンスUSは米国人に幅広い商品を提供することで勝ち組になろうとしている」と述べた。
バイナンスUSのCEO、Catherine Coley氏は「バイナンスUSは誰でも参入できるよう障壁を下げ、新しいクラスの投資家を育成することに焦点を当てている。Tagomiとの提携は、米国をデジタル資産市場を成長させるためのグローバルリーダーにするという使命に沿っている。また新しい洗練されたトレーダーを教育するのに役立つだろう」と述べた。
Tagomiとは
仮想通貨専門の仲介業者で、クライアントから注文を受けると、複数の取引所やOTCデスクなどに取引注文を送信し、可能な限り有利な価格をクライアントに提供する。
仮想通貨関連企業だがICOは行っておらず、独自のプラットフォームを持っているが独自の取引は行っていない。またTagomiが価格を提示するマーケットメイキングも行っていない。今年3月27日にはNYDFSからビットライセンスを取得している。
バイナンスUSはTagomiに参加する15番目の取引所となり、Tagomiのプラットフォームと繋がることによって、機関投資家の注文に応じられるようになった。