BybitがNOBI買収を経てインドネシアで暗号資産プラットフォームをローンチ

BybitがNOBI買収で規制当局の認可を持つ現地企業を傘下に

グローバル大手の暗号資産取引所Bybit(バイビット)は、インドネシアのデジタル資産企業「PT Enkripsi Teknologi Handal」(※旧NOBI)の過半数株式を取得し、同国での現地運営プラットフォーム「Bybit Indonesia」を正式にローンチした

この買収によってBybitは、インドネシア金融サービス庁=OJKの厳格な規制・監督下にある国内事業体を手に入れたことになる。ゼロから新規参入の認可を申請するのではなく、すでに現地当局との強固な信頼関係やコンプライアンス体制を持つ既存企業を買い取る手法をとることで、市場参入にかかる期間を大幅に短縮。グローバル拠点のまま市場を開拓するのではなく、各国の法令に完全に準拠した地域密着型の事業運営を重視する、Bybitの長期的な世界戦略を体現する重要な一歩となる。

段階的なサービス展開と強固なインフラ

インドネシアは30社以上の暗号資産関連企業がライセンスを取得しており、登録ユーザー数は2,100万人を超えるなど、東南アジアでも突出した規模を誇る巨大な個人投資家市場である。

2025年の取引総額は約482兆ルピア(約4.35兆円)に達すると予測されており、アジア屈指の市場として注目を集めている。新しく誕生したBybit Indonesiaは、親会社が持つ世界水準の流動性、高度な市場監視システム、強固なリスク管理インフラをフルに活用。まずは500種類以上の暗号資産取引ペアを取り扱うことからスタートし、現地の消費者保護や情報開示といった規制を順守しつつ、段階的にサービスを拡大していく計画だ。

旧NOBIの経営陣が続投し円滑な移行へ

所有権の移転やブランドの刷新に伴う混乱を防ぎ、ユーザーに安心感を与えるため、旧NOBIの上級経営陣がそのまま現地法人の舵(かじ)取りを担う。

CEO(最高経営責任者)にはローレンス・サマンサ(Lawrence Samantha)氏が就任し、COO(最高執行責任者)にはディオニシウス・エヴァン(Dionisius Evan)氏が就任しました。また、CMO(最高マーケティング責任者)としてスティーブン・ゴタマ(Steven Gotama)氏が新たに加わり、日々の業務運営や業界パートナーとの連携を主導していくという。

サマンサCEOは、Bybitの圧倒的なグローバル展開力と、現地の市場や規制環境に精通したチームが融合した強みを強調。単に拡大スピードだけを追い求めるのではなく、国内の顧客に対して誠実かつ責任あるサービスを提供し、ユーザーの移行手続きを丁寧かつ規律を持って進めていく方針を示している。

 

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