北朝鮮によるBTCマイニング及び、仮想通貨取引所開発の試みが明らかに

27日、韓国開発銀行(KDB)が発行したレポートにより、北朝鮮によるBTCマイニング及び、仮想通貨取引所開発が進められていることが、韓国最大規模の通信社Y「ONHAP NEWS AGENCY(ヨンハプニュース)」の報道で明らかとなった。

ヨンハプニュースによれば、北朝鮮は昨年5月から7月の間に小規模なマイニングを行っていたが、その試みは失敗に終わっているとされ、失敗の理由は不明であるとしている。

韓国開発銀行のレポートによると、北朝鮮は仮想通貨が匿名性や追跡が困難な点や、現金化可能な点といった、マネーロンダリングに最適であるという仮想通貨特有の性質に、有益性があると見ているという。

また、北朝鮮のIT企業である”朝鮮エキスポ”は、仮想通貨取引所プラットフォームの開発及び、販売を行なってることも記されているが、これについては詳細は不明なようだ。

先月にはロシアのインターネットセキュリティ企業であるKaspersky Lab(カスペルスキーラボ)社が、北朝鮮が仮想通貨取引所のシステムにマルウェアを感染させ、ハッキングを試みたことに関するレポートを発表している。

北朝鮮ハッカー集団、マルウェアを使用し仮想通貨取引所を攻撃

2018.08.24

さらに、韓国の国家情報院は今年2月、北朝鮮主導のハッキングによって韓国の仮想通貨取引所から数十億円分の仮想通貨が盗まれたとの発表をしており、北朝鮮が仮想通貨を使用した資金確保に大きく動き始めている。