BybitとCircleが戦略的パートナーシップを締結しUSDCの世界展開を加速

BybitとCircleのロゴが並んだUSDCパートナーシップのキービジュアル

グローバルなUSDC普及へ両社が連携

Bybit(バイビット)とCircle(サークル)はUSDCの世界的な利用拡大を目的とした戦略的パートナーシップを締結した。

両社はUSDCの取引および決済領域におけるアクセス拡大を進めている。今回の提携は、USDCがグローバルでどのように利用されるかを再定義する可能性を持つ取り組みとなる。

両社は取引と決済を中心にUSDCの流動性と利便性を高め、安定したデジタルドル手段へのアクセス向上を目指す。USDCの市場規模が急速に拡大する中で、規制されたステーブルコインへの需要が高まっており今回の連携はこうした潮流に沿う動きとなる。

パートナーシップの概要と目的

BybitはCircleの関連会社と提携しスポット取引やデリバティブ市場でUSDCの流動性を強化する。これにより個人投資家と機関投資家がより効率的に取引できる環境が整う。

またBybit EarnやBybit Card、Bybit Payなどの既存サービスにおいてUSDCの利用範囲が拡大し貯蓄商品やキャッシュバック特典や日常の支払いなど多様な用途に広がる。両社は法定通貨とUSDCの変換を迅速化するためオンランプとオフランプの強化にも取り組む。変換フローの改善により透明性の高い資金移動が実現し取引や決済の利便性が向上する。

BybitはCircleが開発するArcネットワークのパブリックテストネットにも参加している。Arcはステーブルコインを基盤とした金融活動を支える新しいレイヤー1ブロックチェーンであり2025年10月にローンチされた。CircleはArcや自社の決済ネットワークを通じてUSDCのユースケースをさらに拡大している。

USDC浸透がもたらす影響と展望

今回の提携はBybitが世界的に規制基盤を整備する中で実現した。同社はUAE証券商品局から仮想資産プラットフォーム運営者ライセンス(VATOP)を取得し中東地域での展開を進めている。また欧州経済領域やトルコなど主要市場での監督体制も強化し国際的なコンプライアンス基準に沿った運営を進めている。

USDCは現金と短期米国債を裏付けとする規制対象ステーブルコインであり高い透明性を維持している。2025年に入ってから時価総額が急速に成長しており分散型金融と伝統的金融の双方で需要が拡大している。USDCの利用増加は取引市場の安定性向上にも寄与するとみられる。

一方ステーブルコイン業界では競争が激化しており最大手であるテザーは供給量が大幅に増加している。こうした状況下でBybitとCircleの提携は取引所がより信頼性の高いインフラと多様な選択肢を提供するための重要な動きとなる。複数ネットワークでのUSDCサポートの拡張と流動性向上は個人と機関投資家の双方にメリットをもたらす可能性がある。

 

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2022年1月から仮想通貨を触り始め、みるみるうちにNFTにのめり込んでいった。 現在はWeb3とECの二刀流で生計を立てている 得意なのは喋る事、好きな食べ物はカレー、好きなゲームは格闘ゲーム