ソラナ経流圏への直接連携で報酬を自動ステーキング化
仮想通貨取引所Gemini(ジェミニ)は、ソラナ(Solana/SOL)の自動ステーキング機能を備えたクレジットカード「Solanaエディション」を発表した。
利用者は日常の支出で獲得したSOL報酬を、Gemini上で自動的にステーキングでき、ネットワークへの参加と利回り獲得を同時に実現する。
Geminiがクレジットカードサービスを拡張
2025年10月20日(月曜日)、Geminiはソラナエディションの提供開始を公表した。
カード利用で得たSOLは自動ステーキングの対象となり、年最大6.77%の利回りを得られる。自動ステーキングは申込時または設定画面から有効化でき、解除も可能で、出金までの処理時間は数時間から数日とされる。
還元率はカテゴリーに応じて最大4%(ガソリン、EV充電、ライドシェア)、レストラン3%、食料2%、その他1%。一部パートナーでは最大10%のSOL還元が設定される。カードはWebBank発行で、年会費と海外取引手数料は無料。Mastercard World Eliteの特典が付対し、従来のクレジット機能と仮想通貨インセンティブを一体化した設計となっている。
カード特典と設定方法
新規申込者は申込フローで自動ステーキングを選択可能。既存のカード所有者は報酬設定でソラナを優先資産に指定することでオプトインできる。
Geminiはバリデータへの委任を通じて取引検証を支え、得られたステーキング報酬をユーザーに分配する。
ソラナ報酬モデルと市場への影響
Geminiは、活発なコミュニティと高い処理性能を評価してソラナを選定したと説明している。
内部データでは、SOL報酬を少なくとも1年以上保有したユーザーの資産価値が約300%上昇した事例が示され、長期保有の実績が強調されている。直近では、ソラナネットワークでのテザー(Tether/USDT)とUSDコイン(USDCoin/USDC)の入出金にも対応し、エコシステム連携を拡大した。
ソラナの価格推移は、2021年初頭の10ドル未満から同年末に250ドル超へ上昇、その後FTX破綻時に約8ドルまで下落したが、今年初頭には293ドルに達し、主要銘柄の一覧として位置付けられている。
ジェミニのカード戦略と事業動向
今回のソラナエディションは、これまでのビットコインとXRP版に続く拡張であり、支出を仮想通貨報酬と利回りに結び付ける取り組みを強化する。カード新規申込数は2024年の8,000件から2025年に3万件規模への拡大が見込まれており、ブランドカードラインの拡充が進む。