アメリカ合衆国ワシントン州に本社を置く世界大手ソフトウェアを開発・販売するMicrosoft社は、セキュリティー技術ある「TEE(Trusted Execution Environment)」とブロックチェーン技術を応用しセキュリティのレベルの向上を試みていることが、特許及び商標の権利の付与を行っている米国特許商標庁(USPTO)により明らかになった。
TEEとはアプリケーションを実行するための環境を実現することができ、クラッキング(システムへの不正に侵入)やマルウェア(不正を行う悪意のあるコンピュータウイルス)による攻撃からシステムを保護することができる技術である。
この特許ではTEEが共有されたネットワーク上においては、ブロックチェーントランザクション(処理)の承認作業を行えるようにするということが記載されている。
Microsoft社では最近、ブロックチェーンを利用してアプリケーションを作成する事ができるプラットフォーム「イーサリアム」を基盤とした「Azure」のコンセンサスアルゴリズム(承認方式)を、「POWプルーフオブワーク」から、「POAプルーフ・オブ・オーソリティ」へ変更したことを発表している。
POWとは承認の量によって決まり取引の改ざんに強いことを特徴としており、POAは個人情報を公開しており信用のできる人々の承認を行うことが特徴である。
Microsoft社は以前からブロックチェーン領域への投資は非常に積極的ですね。
アルゴリズムの形成に向けた事案もPoWですら実験段階であり、今後の市場競争の激化が予想されます。