Foldがビットコインリワードクレジットカードを発表
Fold Holdings Inc（フォールド、※以下Foldと表記）は、米国のグローバル決済インフラを手掛けるStripe（ストライプ）と、同じくグローバル決済大手のVisa（ビザ）が最大3.5%の還元率を誇るビットコイン（Bitcoin/BTC）リワードクレジットカードを発売した。
Foldは2025年9月23日（火曜日）、StripeおよびVisaと提携した事を発表した。この提携により、日常的な買い物でビットコインを還元する手間のかからないクレジットカードを発売したことで、ビットコインの普及は急速に進みつつある。従来の決済ネットワークやフィンテック企業がデジタル資産への進出を拡大するにつれ、仮想通貨関連の消費者向け製品の普及は勢いを増し続けている。
Foldは、カードをスワイプするのと同じくらい簡単にビットコインを獲得できるようにし、面倒な手続きやトークンのやり取りは一切不要。購入ごとにビットコインが貯まるシステムとなっている。同社はエコシステムを拡大しており、既に8,300万ドル（約123億円）以上のビットコインをユーザーに配布。Stripeの発行システムとVisaのネットワークを活用したこの新カードは、従来の特典ではなくビットコインでリワードを提供することを目指しており、仮想通貨を主流のロイヤルティ通貨にするという同社の取り組みを示唆している。
Foldのウィル・リーブス（Will Reeves）CEO（最高経営責任者）は、この製品のシンプルさを強調したうえで、次のように語っている。
ステークするトークンも、取引所の口座や残高の要件もありません。購入ごとに自動的にビットコインが貯まるだけです。当社のクレジットカードは、明確で魅力的な価値を提供し、誰もがビットコインを簡単に利用できるようにします。ビットコイン初心者でも簡単に使えるシンプルさを備えながら、アーリーアダプターが期待する透明性とコントロール性を備えています。これは、ビットコインが実現できると私たちが常に信じてきた金融ツールであり、StripeのインフラとVisaのグローバルなリーチにより、ついに大規模に提供できるようになります。
Foldのビットコインリワードの詳細
カード会員は、すべての購入に対して無制限に2%のビットコインを即時に獲得できるようになっている。
基本レートは、Fold当座預金口座を利用してカード残高を支払い、条件を満たしたユーザーには3.5%に引き上げられ、Foldのより広範な金融エコシステムの中で事業を展開するインセンティブとなっている。これらの定額レートに加え、既存のリワードネットワークを活用し、数百の主要加盟店で最大10%のキャッシュバックを提供している。
このネットワークには、Amazon、Target、Home Depot、Uber、Starbucks、DoorDashといった日常的な買い物先が含まれており、消費者支出のかなりの部分で獲得できる。ビットコイン報酬分野で既に大きな足跡を築いているFoldにとって、戦略的な拡大を表しており、同社は声明の中で、これまでに31億ドル（約4,596.7億円）以上の取引を処理している。
これらの製品には、ビットコインデビットカード、取引所、ギフトカードが含まれており、初の上場ビットコイン金融サービス企業として、約1,500BTCを企業財務として保有。その財務戦略を自社製品の成功と、成長を続けるエコシステムの礎と位置付けている。
