アブダビはAEコインによるタクシー決済を導入した世界初の都市に
アブダビは、UAEディルハムにペッグされたステーブルコインであるAEコインによるタクシー決済を導入した世界初の都市となった。
UAEアラブ首長国連邦がデジタル決済イノベーションを推進する中、アブダビのスマートシティ構想の一環として、統合交通センターはMBank(アル・マリア・コミュニティ・バンク)と提携し、ディルハムに裏付けられたステーブルコインであるAEコインの取り扱いを開始。ブロックチェーンベースの決済を日常生活に統合するという同国の取り組みにおける重要な節目となった。
AEコインは、UAE初のディルハムに裏付けられたステーブルコインで、UAEディルハムに1:1でペッグされている。価格の安定性や迅速な決済、低い取引コストを実現するよう設計されており、日常的なデジタル取引に最適だ。誕生から比較的新しいAEコインではあるものの、勢いを増している。
当NEXTMONEYの2025年月27日付特集記事「エア・アラビア(Air Arabia)とMbank、AEコインによるデジタル決済提供で提携」で報じたように、エア・アラビアでは航空券の予約にもAEコインが利用可能になっており、仮想通貨を包摂する商取引へのより広範な移行を示唆している。
世界的リーダーとしての役割を強化へ
AECウォレットを使えば、タクシー料金の支払いが簡単かつ安全になる。
タクシー利用客は、車内でQRコードをスキャンするだけで乗車手続きが完了。AEコインはUAEディルハムに1:1でペッグされているため、価格の安定性が確保され、デジタル通貨の利用に対する安心感を高める。このアプリは、Apple Store、Google Play、Huawei AppGalleryから無料でダウンロードでき、強力なセキュリティ機能を備え、迅速かつ低コストの取引を実現するように設計されている。
この新システムは、都市のデジタル成長の推進を支え、フィンテックとスマート交通における世界的リーダーとしての役割を強化するのに役立つ。公共交通機関におけるAEコインの利用は、テクノロジー、使いやすさ、持続可能性を融合させた、未来を見据えた金融ソリューションへのコミットメントを示すものである。
AECウォレットアプリは、UAE全土のより多くの交通サービス、小売店、そして加盟店に拡大される予定で、ユーザーは日常生活において、より便利で多様なデジタル決済手段を利用できるようになると期待されている。