バイナンス、インサイダー取引スキャンダルで従業員を停職処分

バイナンスがインサイダー取引で従業員を停職処分

世界最大の仮想通貨取引所バイナンス(Binance)は、インサイダー取引の疑いで社員を停職処分にした。

日本語訳:
トレーディングにおける職員の不正行為に関する調査結果
Binanceユーザーおよびコミュニティメンバーの皆様へ
2025年3月23日、Binanceの内部監査チームは、当社のスタッフの1人がインサイダー情報を利用してフロントランニング取引を行い、不正な利益を得ていたという苦情を受けました。当社はこれらの…

バイナンスは、インサイダー情報を利用してトークンローンチで利益を得たとして、事業開発職を務めていたバイナンスウォレットの従業員社員に対する苦情を受けたことにより、調査を実施。その結果、社員はBNBチェーンでの前職の機密情報を利用し、公表前に複数のウォレットを使ってトークンを購入し、ローンチ後に一部を売却して巨額の利益を得たという。

バイナンスは対象従業員の身元を明らかにしていないが、インサイダー情報に基づく違法取引であるフロントランニングに分類しており、即時停職処分を認め、適切な措置が講じられるよう法務当局と協力している。また、透明性を促進するため、バイナンスは公式チャネルを通じて不正行為を報告した4人の内部告発者に10万ドル(約1,500万円)の報酬を支払っている。

バイナンス従業員にリンクされた疑わしいウォレット

ウー・ブロックチェーン(Wu Blockchain)は、「フレディ・ン(Freddie Ng)」という名前でウォレットにリンクされたバイナンス従業員(容疑者)が、BSC(バイナンス・スマート・チェーン)でUUUトークンを取引して11万3,000ドル(約1,700万円)の利益を得たことを明らかにした。

日本語訳:
Binance Wallet BDの従業員とみられるフレディ・ン氏は、BSCでUUUを取引して11万3千ドルの利益と…

このウォレットは当初、2,410万UUトークンを購入するために6,227ドル(約93.7万円)を費やし、その後、602万トークンが売却され、大きな利益が生まれた。残りの1,809万トークンは現在20万ドル(約3,000万円)近い価値があるが、9つの異なるウォレットアドレスに分散されている。

バイナンスは公正で透明な取引への取り組みを再確認し、当局に全面的に協力し、インサイダー取引に関与した者に対して法的措置を取ると述べ、不正行為への厳格な姿勢を示している。なお、バイナンスは社内のインサイダー取引や情報漏えいを報告した従業員に最大1万ドルの報奨金を提供している。

バイナンスが従業員に投資制限

バイナンスは、プラットフォーム上での暗号資産投資に新たな制限を導入し、最大額を制限した。

プラットフォーム上での仮想通貨への投資を制限するポリシーの調整を従業員に通知し、投資は年間5,000ドル(約75万円)に制限されているが、新規仮想通貨上場部門の従業員には適用されない。バイナンス広報担当者は、ソーシャルメディアで共有されている情報には不正確な点がいくつかあると指摘しているものの、「機密性の高い」取引を扱うスタッフにはより厳しい制限が適用されているという。

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