SEC委員長の仮想通貨市場への不満
SEC(米国証券取引委員会)のゲーリー・ゲンスラー(Gary Gensler)委員長がCNBCの「Squawk Box」に出演し、仮想通貨市場の監督に関連するさまざまな差し迫った問題や、金融監督と規制に関わるいくつかの注目を集める事件について議論した。
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同委員長は、仮想通貨市場の透明性と公平性を確保するためのSECの継続的な取り組みを強調。完全で公平かつ真実の情報が投資家に提供される必要性を強調したが、仮想通貨セクターでは現在のところそれが当てはまっていないと考えている。仮想通貨商品が有価証券である場合、他の有価証券と同じ厳格な基準に従わなければならず、誤解を招く情報から投資家を保護するというSECの役割が強化されると指摘した。
市場操作の懸念
同委員長は、ミーム株の異常な株価変動に関する質問に答え、市場操作は違法であると繰り返している。
投資家が自ら決定を下す自由はあるが、それは正確な開示に基づいていなければならず、市場価格を操作する意図は許されないと強く主張している。
さらに、ブラックストーンが管理するような民間ファンド内の資産評価に関する広範な問題について触れており、ファンドアドバイザーが適切な評価方法を遵守し、投資家が過大な支払いをせず、償還が公正であることを保証する必要性を指摘。投資業界における評価の整合性を維持する上でのSECの役割を強調した。
ゲンスラー委員長が語る今後の計画”
将来について尋ねられた同委員長は、現在の役割とSEC議長を務める特権に焦点を当てている。
同委員長は2026年まで自らの役割を継続し、米国の資本市場の健全化に貢献し、投資家の利益を守るとの決意を述べている。同委員長の声明は、仮想通貨市場の透明性と公平性を確保するというSECの取り組みを強調。注目を集める事件が続発し、市場操作の可能性が懸念されるため、金融監視と規制におけるSECの役割は依然として重要だ。なお、同委員長は、2026年までSEC議長としての役割を担うことにより、投資家の利益を保護し、米国の資本市場の健全性を維持するために引き続き警戒を続けることを約束している。