イーロン・マスク氏がXへの大規模なサイバー攻撃を明らかにする
イーロン・マスク(Elon Musk)氏は、Xが高度に組織化された大規模サイバー攻撃の標的になっていると報告した。
マスク氏は、サイバー攻撃を受け、一部のユーザーがサイトにアクセスできなくなったことを、明らかにした。NBCニュースが報じたように、マスク氏率いる大手電機自動車メーカーTesla(テスラ)の店舗と車両に対する破壊行為は少なくとも10件あり、おそらく、同氏がトランプ政権に関与したことに対する反応とみられている。
D.O.G.E(政府効率化局)への抗議からテスラ店舗の破壊行為まで、同氏の利益に対する一連の攻撃を詳細に語ったSNSユーザーへの返答として、サイバー攻撃を認め、国家が支援する作戦と関連している可能性を示唆。サーバーの問題に関する憶測が飛び交う中、ユーザーは引き続き問題に直面している。
この攻撃は、彼らが日々直面している攻撃よりも大規模かつ巧妙であり、国家または資金力のあるハッカー集団が関与している可能性がある。同氏の声明は、Xの何千人ものユーザーが、広範囲にわたる停止、ログイン失敗、異常なプラットフォームの混乱を経験したと報告した後に出されたものだ。なお、最初の報告は東部標準時午前5時30分頃(※日本時間、同日19:30)に出されている。
ピーク時には4万件を超える停止
オンラインサービスに関するユーザーの苦情を追跡するサイト、Downdetectorによると、混乱のピーク時には4万件を超える停止報告があり、問題は午前中ずっと続いていた。
東部標準時午前9時半頃(日本時間23:30)と午前11時頃(日本時間、翌11日午前1:00)にもさらに障害が報告されている。
Xは時折障害に見舞われている事がすでに広く知られている。2024年8月には、ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏のライブストリーミングインタビュー中にも障害が発生。マスク氏が司会を務めたこのインタビューは、開始前から大きな技術的問題に悩まされていたという。その後、プラットフォームが大規模なDDoS攻撃を受け、広範囲に障害が発生し、多くのユーザーがライブ会話にアクセスできなくなったことが判明した。
D.O.G.Eはコスト削減策を拡大
2024年11月の大統領選挙で勝利した直後、トランプ大統領は、無駄な政府支出を削減するという任務を負って、マスク氏を政府効率化局の局長に任命した。
これまでにD.O.G.Eは、10,492の取り組みで納税者のお金を1,050億ドル(約15.4兆円)節約したと主張している。D.O.G.Eは、SEC(米国証券取引委員会)に狙いを定めていると報じられており、同局での“無駄”、“詐欺”、“乱用”の例を挙げるよう国民に呼びかけている。マスク氏は以前、SEC を「完全に崩壊した組織」と表現しており、真の犯罪者を起訴するのではなく、重要でない事柄にリソースを誤って割り当てていると述べた。