CMEグループ、シリコンデータと提携し世界初のコンピューティングパワー先物市場を開始

CMEグループが世界初のコンピューティングパワー先物市場を開始

世界最大のデリバティブ市場であるCMEグループは、シリコンデータ(Silicon Data)と提携し、これまで存在しなかったコンピューティングパワー先物市場を開始したことが明らかになった。

Bloomberg Podcasts『CME to Create Futures Market for AI Computing Power(日本語訳:CMEがAIコンピューティング能力の先物市場を創設へ)』より動画引用

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この提携により、シリコンデータが管理する日々のGPUレンタル料金指数に連動した先物契約が導入される。原油先物取引に似ているが、原油のバレルではなく、AIモデルを駆動し、クラウドワークロードをレンダリング。次世代の大規模言語モデルのトレーニングを行うグラフィックプロセッサへのアクセス権を取引するのという。

これまで、こうした価格変動をヘッジするための標準化された金融商品は存在していない。AIスタートアップ企業がGPU時間を消費する場合、市場が請求する料金をそのまま支払うしかなく、余剰キャパシティを抱えるクラウドプロバイダーにとって、現在のレートで将来の収益を確定させる手段は存在しなかった。この新たな先物契約は、参加者がコンピューティング価格の変動リスクを管理でき、透明性と流動性の高い市場を創出することで、この状況を変えることを目指していく。

この契約は、シリコンデータ社のGPUレンタル料金のデイリーベンチマークを原指数として使用し、トレーダーに信頼できる価格シグナルを提供する。同社は発表の中で次のように述べている。

投資家は、透明性、流動性、そして効果的なリスク管理を提供する信頼できる先物市場を必要としています。


シリコンデータの理由と仮想通貨関連市場への影響

シリコンデータは、無名から突然現れたスタートアップ企業ではない。同社は、世界で最も洗練されたトレーディング会社の一つであるDRWの支援を受けている。

同社の役割は、これらの先物契約の価格指数となるGPUのデイリーベンチマークの提供だ。AIコンピューティングリソースに対する需要の急増に対応するため設立され、GPU不足が深刻化する中で、AWS(アマゾン ウェブ サービス)やAzure(アジュール)といったクラウドプロバイダーを支援するリアルタイムGPUベンチマークを提供している。

CMEグループは、幅広い顧客層をターゲットとにしている。新たな資産クラスを求める従来のトレーダー、コスト予測重視のAI開発者、個別株を購入せずにAIブームへのエクスポージャーを求める金融機関、収益源のリスクヘッジを希望するクラウドサービスプロバイダーなどだ。これらの契約は、規制当局の審査を経て、2026年後半に開始される予定だ。

 

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