ジャオ・チャンポン、イーロン・マスク氏にXでのボットとAPI投稿の禁止を要請

CZ氏がマスク氏にXでのボットとAPI投稿の禁止を要請

バイナンスの共同創設者であるジャオ・チャンポン(Zhao Changpeng、※以下CZと表記)氏は、イーロン・マスク(Elon Musk)氏にXプラットフォーム上のボットに対して行動を起こすよう要請し、APIで生成された投稿を禁止するよう求めた。

CZ氏は、マスク氏に対し、Xプラットフォームからボット(ソーシャルメディアサイトにスパムを送り、コンテンツを増幅したり、協調攻撃に利用したりする自動アカウント)を禁止するよう要請。このボットはXの仮想通貨コミュニティを悩ませており、なりすましアカウント、詐欺メッセージやフィッシングリンク、偽トークンプロモーションをスパムしており、深刻な問題を引き起こしている。

日本語訳:
Xはすべてのボットを禁止すべきだと思います。ここでは人間とのみやり取りしたいのです(「自動化」ではありません)。
誰かがGrok/GPT/DeepSeekを使用してツイートを生成し、それをここにコピーして貼り付ける場合は問題ありません。ただし、API投稿は無効にする必要があります。

2025年3月9日(日曜日)付けツイートでCZ氏は、Grok、ChatGPT、DeepSeekなどのツールはツイートを生成できるが、API経由の投稿は制限されるべきだと強調。また、自動化されたボットとAI(人工知能)エージェントを区別し、ホテルの予約やコードの作成などの現実世界のタスクにおけるAIの有用性を強調した。

Xによるボット対策はほとんど何も行われていない

Xは、詐欺コンテンツや偽トークン広告、フィッシングリンクの大量配信を通じて、仮想通貨コミュニティなどに多大な影響を与えるボット活動の問題に継続的に悩まされている。

仮想通貨コミュニティは、2022 年にプラットフォームを買収して以降、マスク氏に対してボット問題への取り組みを求めてきたが、この問題を抑制するためにほとんど何も行われていない。2022 年にマスク氏がプラットフォームを買収した後も、ボット問題はXユーザーを悩ませ続け、マスク氏は、ボットファームによる偽アカウントの作成を阻止するために、ユーザーに少額の手数料でクレジットカードの登録を要求するなどの解決策を提案している。一方の仮想通貨ユーザーは、ボットが業界のリーダーになりすまして不正なトークンをプッシュしたり、ユーザーを悪意のあるサイトにリダイレクトしたりすることへの懸念を表明している。

これらのボットは、「ロマンス詐欺」にも関与しており、詐欺師が時間をかけて被害者との信頼関係を築き、偽投資スキームやうその金融危機を通じて金銭を要求するもので、日本でも時折、被害がニュースなどで報道されている。

偽情報・誤情報拡散を特定および予測を手掛ける米国の非営利団体Network Contagion Research Instituteが 2023 年に実施した調査によると、ボットが集団の力を利用して偽投稿を作成し、アルトコインの価格を人為的に押し上げていることが判明している。

マスク氏がプラットフォームの整合性を保護するためのより強力な対策を実施するのを待つ間、今現在もXユーザーはボット問題に直面し続けている。

ABOUTこの記事をかいた人

NEXT MONEY運営です。 「話題性・独自性・健全性」をモットーに情報発信しています。 読者の皆様が本当に望んでいる情報を 日々リサーチし「痒いところに手が届く」 そんなメディアを目指しています。