BTC価格上昇で、Bakktのビットコイン先物が過去最高を更新
Intercontinental Exchange(ICE)の子会社が運営するBakktは、現物決済のビットコイン先物について、これまでの一日の最大取引量を上回ったことを報告した。
ビットコイン先物市場は先日、11.509BTCの決済高を記録し、これはCoinMarketCapによって報告されたビットコインの終値に基づくと、約1億1,400万ドルに相当するとのこと。
この数値は、最近の数週間の決済高と比較して大幅な急増を表しており、このような急上昇は5月にも発生したものの、今日の記録は、2019年12月の過去最高の記録から84%増加したとのことだ。これは記録的な数値であることを理解するために、今日のBakktでのボリュームと比較すると、Bakktの先物市場の平均日次ボリュームは1,726 BTCとのこと。
TheBlockより画像引用
Skewのデータが示すように、Bakktはより広いビットコイン先物市場のほんの一部しか占めておらず、金曜日には、バックトはクラーケンよりも先物取引が多く見られていたが、市場のリーダーであるフオビ、バイナンス、その他の取引所よりも小さい数値であるとのこと。つまり、仮想通貨取引所全体で見たとき、直近のビットコイン先物のボリュームは大きく上昇していることがわかる。
今年に入ってから継続的にビットコイン先物の取引量が増えていることが伝えられており、この要因としてビットコインに対する機関投資家からの関心の高まりを反映している可能性が指摘されている。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)においてもビットコイン先物の取引量の増加は顕著であり、CMEグループのマネージング・ディレクター、ティム・マコート氏は以下のように述べている。
CMEの商品はここ2年間で進化し、今では世界的に最も流動性があるビットコイン・デリバティブの1つとなった。機関投資家や実際にビットコインを保有するトレーダー、そしてCMEグループのような認可を受けた取引所のみが提供できる透明性、リスク転嫁を高く評価するクライアントによる市場への参加が急増している
BakktやCMEのみならず世界中の多くの取引所でこの傾向は強まっており、ヘッジファンドや年金基金、機関投資家などからビットコインへの関心が高まっているのは紛れも無い事実のようだ。