Pump.funが証券違反の疑いで集団訴訟に直面
ソラナ基盤のミームコイン発行プラットフォームPump.fun(パンプファン)が、未登録証券の販売により約5億ドルの手数料を得たとして、米国証券法違反の疑いで集団訴訟に直面している。
2025年1月30日(木曜日)に提起された訴訟では、Pump.funを通じて作成されたすべてのトークンが未登録の証券に該当し、同プラットフォームが巨額の利益を得ていたと主張されている。
With impending legal announcements, I want to make my personal position on the exploitation of memecoins widely available. Read it below. Please feel free to share! pic.twitter.com/adndcQNRxH
— Max Burwick (@burwick_max) January 15, 2025
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投資家のディエゴ・アギラール(Diego Aguilar)氏は、Pump.funを運営するBaton Corporationおよびその創設者アロン・コーエン(Alon Cohen)氏、ディラン・カーラー(Dylan Kerler)氏、ノア・ツイデール(Noah Tweedale)氏の3人を被告として集団訴訟を起こした。アギラール氏は、このプロジェクトが未登録の証券をトークンの形で販売し、ポンジ・スキームやパンプ・アンド・ダンプ・スキームを助長していたと非難している。
投資家誘導の手法と批判
訴状によると、Pump.funはFOMO(見逃すことへの恐怖)や「1,000倍の利益」といったストーリーを利用し、TikTokなどのソーシャルメディアで積極的にマーケティングを展開。
特に若年層や経験の浅い投資家をターゲットにしていたほか、KYC/AML(顧客確認/資金洗浄防止)対策を実施せず、パンプ&ダンプスキームを助長していた可能性も指摘されている。
この訴訟は初めてではなく、2025年1月16日には、Burwick Law(バーウィック・ロー)が投資家ケンドール・カーナハン(Kendall Carnahan)氏を代表し、別の集団訴訟を提起。Baton Corporation(バトンコーポレーション)とその幹部が未登録の証券を販売したとされ、ソラナ(Solana)ベースのミームコイン「PNUTトークン」が標的とされた。PNUTは一時10億ドル(約1,556.5億円)の時価総額に達したが、その後急落し、多くの投資家が損失を被った。
同社の創設者マックス・バーウィック(Max Burwick)氏は、Pump.funのようなプラットフォームを次のように厳しく批判している。
人間の絶望とデジタル・アテンション・エコノミーを食い物にする、マルチ商法詐欺の究極進化形
翌日にはバーウィック法律事務所が同社に対する法的キャンペーンを正式に発表しており、投資家がラグプル(計画的な資金持ち逃げ)の被害に遭ったと主張している。
仮想通貨市場への影響と規制当局の対応
この訴訟は、急成長するミームコイン市場に対する規制の必要性を浮き彫りにしている。
SEC(米国証券取引委員会)を含む規制当局は、今回の訴訟を受け、ミームコイン市場への監視を強化する可能性がある。
この訴訟の行方によっては、類似のプラットフォームやミームコインプロジェクトにも影響が及ぶ可能性があり、投資家の保護と市場の健全性を確保するため、規制強化が求められる中で、この訴訟の行方が注目されている。本件の進展については、今後も注意深く見守る必要がある。市場関係者の間でも、規制の動向や訴訟の結果がどのような影響を及ぼすのか関心が高まっている。