マイクロストラテジー、ビットコインによる株価急騰を受けナスダック100指数に加わる

マイクロストラテジーがナスダック100指数に加わる

ナスダック(Nasdaq)は、マイケル・セイラー(Michael Saylor)氏のマイクロストラテジー(MicroStrategy)をNasdaq 100(ナスダック100指数)に追加すると発表した。

ナスダックが発表した2024年12月13日(金曜日)の声明によると、マイクロストラテジーは、パランティア・テクノロジーズ社(Palantir Technologies Inc.)、アクソン・エンタープライズ社(Axon Enterprise, Inc.)とともに指数に追加される3社のうちの1社である。これに伴い、イルミナ・インク(Illumina, Inc.)、スーパーマイクロコンピュータ・インク(Super Micro Computer, Inc.)、モデナ・インク(Moderna, Inc.)は指数から除外された。

マイクロストラテジーは、3,220億ドル(約49.5兆円)近いAUM(運用資産)を持つETF(上場投資信託)であるとのこと。

業界は発表に素早く反応

仮想通貨業界はこの発表に素早く反応しており、仮想通貨アナリストのウィル・クレメンテ(Will Clemente)氏は12月13日にXへ次のように投稿している。

日本語訳:
MSTR(MicroStrategy)がナスダックに追加されることにより、世界中のすべての大規模年金基金、政府系ファンド、個人退職口座がビットコインに投資することになります。
 

また、ハートマン・キャピタル(Hartmann Capital)の創設者であるフェリックス・ハートマン(Felix Hartmann)氏は、「このニュースは公開市場が開くまで織り込み済みではない」とコメントしている。さらにハートマン氏は次のように述べている。

ナスダックをベンチマークとするアクティブ・マネジャーは、レバをかけたBTCと競争する必要があります。つまり、ほとんどのマネジャーは、BTCかMSTRに直接投資することで、このアンダーパフォーム・リスクをヘッジすることになるでしょう。


ビットコインが次のテクノロジーの波

セイラー氏は最近、マイクロソフトの取締役会にビットコインのケースを提示するなど新たな戦略をしている。

これは、マイクロソフトの株主が12月10日の年次総会で、同社のバランスシートにビットコインを追加する決議に反対票を投じた数日後のことだ。一方で12月1日、マイクロソフトの取締役会はセイラー氏から3分間のスピーチを聞いており、セイラー氏は、マイクロソフトがビットコインに全面的に取り組めば、時価総額が5兆ドル(約767.9兆円)近く増える可能性があると主張したうえで、次のように述べている。

マイクロソフトは次のテクノロジーの波に乗り遅れるわけにはいかず、ビットコインがその波なのです。

なお、同氏は、マイクロソフトのキャッシュフロー、配当支払い、負債、自社株買いをビットコインに転換するよう売り込んだとのことだ。