FBIがPolymarket CEO宅を家宅捜査
FBI(Federal Bureau of Investigation:米・連邦捜査局)捜査官は2024年11月13日(水曜日)早朝、ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏の勝利予測を受けて、Polymarket(ポリマーケット)のシェイン・コプラン(Shayne Coplan)CEO(最高経営責任者)のマンハッタンのアパートを家宅捜索したことが明らかになった。
[🌲] FBI seizes Polymarket CEO’s phone, electronics after betting platform predicts Trump win according to sources: NYP
— Tree News (@News_Of_Alpha) November 13, 2024
情報筋によると、賭博プラットフォームがトランプ勝利を予測した後、FBIがポリマーケットCEOの携帯電話と電子機器を押収:NYP
New York Postの報道によると、同CEOは午前6時に警察によって起こされ、携帯電話やその他の電子機器を要求されたという。同CEOに近い情報筋は、家宅捜索を最悪の壮大な政治劇と表現し、FBIは劇的な家宅捜索を演出する代わりに、彼の弁護士を通じて情報を要求するだけでよかったのではないかと示唆。11月5日にPolymarketがカマラ・ハリス副大統領に対するトランプ氏の勝利を正確に予測し、それが従来の世論調査結果と大きく対照的であったことを考慮すると、今回の家宅捜索は政治的な動機によるものかもしれないと推測している。
この情報源はさらに、政府はPolymarketの市場操作とトランプに有利な予測の不正操作を非難する、リベラルメディアの申し立てに対応している可能性があると指摘したうえで、次のように述べている。
これは、2024年の大統領選挙を正しく予想した市場を提供したPolymarketに対する、退任する政権による明らかな政治的報復である。
透明性をアピールするも規制当局からの調査が続くPolymarket
同CEOは、逮捕も起訴もされなかったが、Polymarketの広報担当者は同社の透明性へのコミットメントを強調し、完全に透明な予測市場であり、選挙を含め、日常生活で最も重要な出来事をよりよく理解する手助けをする予定であることを示唆したとのこと。
FBIの捜査は、同CEOがPolymarketの米国市場への復帰計画をほのめかした直後に行われたものであり、同プラットフォームは以前、選挙日の直前にトランプ氏が当選する確率を58.6%と表示し、ハリス氏の確率は41.4%となっていた。また、同CEOはドナルド・トランプ・ジュニア氏と交際しているところを目撃されており、同プラットフォームとトランプ氏やその側近とのつながりに関する憶測をさらに煽っているようだ。
一方で、2022年にPolymarketはCFTC(商品先物取引委員)への登録を怠ったとして、米国での取引業務の一時停止と140万ドル(約2億円)のペナルティの支払いを余儀なくされて以来、同プラットフォームは主に他国のベッター向けに運営されている。さらに、Polymarketは現在、フランスの賭博規制当局(Autorité Nationale des Jeux)から、現地の法律を遵守しているかどうかの精査を受けているとのこと。規制当局の広報担当者は、同プラットフォームを認知していることを確認し、その運営を調査中であることを示唆したとのことだ。