マウントゴックス(Mt. Gox)、22億ドル相当のビットコインを移動

マウントゴックスが22億ドル相当のビットコインを移動

かつてビットコイン取引で最も人気かつ重要プレーヤーであった、閉鎖した仮想通貨取引所マウントゴックス(Mt. Gox)は2024年11月4日(月曜日)、22億ドル(約3381.3億円)相当のビットコイン(Bitcoin/BTC)を移動したことが分かった。

日本語訳:
Mt. Goxは過去2時間以内にさらに32,371BTC(21億9千万ドル)を3つの新しいウォレットに転送しました。
過去4日間で、Mt. Goxは合計32,871BTC(22.2億ドル)を送金しました。これらのトークンのうち、296BTC(2,013万ドル)はB2C2とOKXに移動されました。
現在、MtGox既知のウォレットには12,006BTC(810Mドル)が残っています。

この取引は、2014年の破綻以来、同社にとって最大の取引の1つとなっており、ブロックチェーン分析会社Arkham Intelligence(アーカム・インテリジェンス)は、32,371 BTCの動きを特定。Arkhamの分析によると、「1FG2C…Rveoy」というウォレットアドレスが30,371BTCを移動し、さらに2,000BTCが最初にMt. Goxのコールドウォレットに送られ、その後別のアドレスに移動されたことが明らかになった。Spot On Chain はレポートを確認し、過去4日間でMt. Goxが22億2,000万ドル相当のビットコインを移動したことを示しており、これらのトークンのうち、2,013万ドル相当の296BTCがB2C2とOKXに移動されたが、8億1,000万ドル(約1245.9億円)相当の12,006 BTCはマウントゴックスのウォレットにまだ残されている。

今回の移動は、数千人の債権者をさらに救済する可能性があり、このような大規模な移動は、債権者への分配の準備を示すことが多いことから、注目が集まっている。Mt. GoxはすでにBitstamp(ビットスタンプ)やKraken(クラーケン)などの取引所を使用し、債権者に少額を送金。これらの取引所は、10年前の取引所崩壊の影響を受けた人々へのスムーズな送金を支援。一方でアナリストは、米国の選挙サイクルが世界市場に不確実性を加えているため、引き続きボラティリティが続くと予測している。

返済プロセスにおけるさまざまな問題が遅延の一因に

今回の展開は、2014年に大々的なハッキングを受けて崩壊したマウントゴックスの10年に及ぶ物語の転換点となる可能性があり、取引所の債権者は、失われた資金を取り戻すために何年も返還される日を待っていた。

2024年10月、マウントゴックスの資産を管理する管財人は、債権者への残りの資金の分配をさらに延期し、期限を1年延期して2025年10月31日にすると発表。数十億ドル相当のビットコインの移転は、仮想通貨市場への潜在的な売り圧力に対する懸念を引き起こしている。返済が始まっているにもかかわらず、かなりの量の仮想通貨が拘束されたままになっているのが現状だ。管財人によると、遅延の原因は、多くの債権者が返済を受けるために必要な手続きをまだ完了していないことだという。返済プロセスにおけるさまざまな問題が遅延の一因となっており、一部の債権者は困難に直面し、分配が遅れている。