米国司法省はシルクロードのマネーロンダリング容疑で仮想通貨取引所と運営者を
DOJ(米国司法省)は2024年10月28日(月曜日)、インディアナポリスの連邦大陪審が、インディアナ州ノーブルズビル出身のマキシミリアーノ・ピリピス(Maximiliano Pilipis)容疑者を、無認可の仮想通貨取引所AurumXchange(オーラムエクスチェンジ)の運営に関連した罪で起訴したと発表した。
起訴状によると、同容疑者は規制を回避しながら、AurumXchangeという無認可仮想通貨取引所の運営を通じて、シルクロードからの収益を含む多額の資金をロンダリング(資金洗浄)。手数料を通じて、当時120万ドル(約1.8億円)相当の1万BTC以上を蓄えていた。インディアナ州南部地区の米国検事局は、告発を発表し、マネーロンダリング5件、納税申告書未提出2件の容疑を挙げ、裁判所の文章を通じて次のように述べている。
およそ2009年から2013年にかけて、同容疑者はAurumXchangeを創設、運営し、個人がビットコインやその他の仮想通貨を米ドルやその他の政府発行の仮想通貨と交換できるようにした。連邦登録や報告の要件を満たさずに、AurumXchangeは10万件以上の取引に使用され、3,000万ドル(約46億円)以上の資金が移動された
AurumXchangeと同容疑者は、これらの取引を円滑に進めるため、数百万ドル相当の手数料を徴収し、当時約120万ドル相当の1万BTC以上を蓄積。同取引所では、ビットコインやその他の仮想通貨を米ドルやさまざまな国際通貨に交換できたとのことだ。米国の法律では、送金業者は顧客の身元を確認し、取引を米国財務省に報告し、国の金融システムと国家安全保障を保護するために記録を保持することが義務付けられている。
一部の資金はシルクロードからのもの
当局は、AurumXchangeを通じて取引された資金の一部は、薬物販売などの違法行為をホストしたとして2013年に閉鎖された匿名のダークウェブマーケットプレイス「シルクロード(Silk Road)」からのものだったと主張している。
伝えられるところによると、同容疑者は同年、AurumXchangeの運営を停止後、ビットコインを分割して転送することで収益を隠蔽(いんぺい)し、マネーロンダリング。これらの一部を2018年に米ドルに換金し、インディアナ州アルカディアとノーブルズビルの不動産を購入するために使用したとされている。司法省は、同容疑者が有罪判決を受けた場合、連邦刑務所で最長10年の刑と最高25万ドル(約3,800万円)の罰金を科せられる。