仮想通貨マイナーCleanSparkがGRIID Infrastructureを買収
米・ネバダに拠点を置くビットコインマイニング業者のCleanSpark Inc.(クリーンスパーク、※旧社名:Stratean Inc)は、1億5,500万ドル(約249億円)の全額株式取引でGRIID Infrastructure(グリッドインフラストラクチャー)を買収する合併契約を発表した。
We’ve announced an agreement to acquire @griid based on an enterprise value of $155 million and expansion plans of over 400 MW in Tennessee. $CLSK expects to add over 400 MW in the state over the next two years.
Under the definitive merger agreement, we will purchase all issued… pic.twitter.com/Pd5oXPq4zp
— CleanSpark Inc. (@CleanSpark_Inc) June 27, 2024
当社は、1億5,500万ドルの企業価値とテネシー州での400MWを超える拡張計画に基づいてGriidを買収する契約を発表しました。CLSK、今後2年間で同州に400MW以上を追加…
2024年6月27日(木曜日)に発表された今回の買収には、GRIID社の負債の支払いと引き受けが含まれており、契約の一環として、CleanSparkとGRIIDは独占ホスティング契約(※1)を締結し、20MWの電力を直ちに CleanSpark に割り当てたとのこと。
ウェブサイト、アプリケーション、ソフトウェア、データベースなどのデータをインターネット上で利用可能にするサービスで、1つのサーバーを特定ドメインが使用することで独占契約が成立する
合併は両社の取締役会で満場一致で承認され、GRIID株主の承認およびその他の標準条件を条件として、2024年第3四半期に完了する予定だ。
買収契約条件
契約条件に基づき、GRIID株主はCleanSpark普通株式を受け取り、その計算式は、合併総額によって決定される交換比率に基づくという。
今合併は、GRIIDの未払い債務とCleanSparkの普通株の1株当たり16.587ドル(約2,665円)の評価額を計上。なお、CleanSparkの株式は現在1株当たり16.35ドル(約2627.5円)で取引されている。CleanSparkはGRIIDの負債とその他の責任をすべて引き受け、移行期間中にGRIIDを支援するために、CleanSparkは500万ドル(約8億円)の運転資金ローンと、5,090万ドル(約81.8億円)の返済ブリッジローンを提供。これらのローンは担保付きで、GRIIDの他の負債よりも優先されるとのことだ。CleanSparkのザック・ブラッドフォード(Zach Bradford)CEO(最高経営責任者)は、合併に熱意を示し、テネシー州での急成長の可能性を強調したうえで、次のように語っている。
この買収により、ジョージア州で誇らしく達成したことをテネシー州でも達成するための明確で安定した道筋が得られます。つまり、長期電力契約に裏打ちされた400 MWを超えるインフラを構築することです。
なお、同氏、2024年末までにテネシー州で100MWを超え、2025年には200MW、2026年までに400MW以上に拡大する計画にも言及している。