仮想通貨企業パクソス(Paxos)が従業員を20%削減してステーブルコインに注力へ

パクソス(Paxos)が従業員を20%削減してステーブルコインに注力へ

ステーブルコイン発行会社パクソス(Paxos)は、従業員の約20%を解雇し、この決定は2024年6月11日(火曜日)に影響を受ける従業員に電子メールで伝えられたことが報じられている。

パクソスは、5億ドル以上の資産を有する強固な財務状況にもかかわらず、ステーブルコインと資産トークン化に注力するため従業員20%削減を発表。これは、ADGM(アブダビ グローバル マーケット)のFSRA(金融サービス規制局)によって規制されているとのことだ。また、この新しいステーブルコインには、米国債の利回りに似たプログラムによる日次利回りを提供する利回り生成機能も付いている。

メディアは11日、パクソスの共同創業者兼CEO(最高経営責任者)のチャールズ・カスカリラ(Charles Cascarilla)氏が従業員に65人のチームメンバーを解雇するという“難しい決断”を通知する手紙を送ったと報じており、メールには次のように記載されていたという。

今日はつらい日です。私はこの決定の結果を受け入れ、この決定を下したことを謝罪します。バランスシートに5億ドル以上あるため、成功するための非常に強力な財務状況にあります。これにより、トークン化とステーブルコインの今後の大きなチャンスを最大限に活用することができます。


パクソス、ステーブルコイン市場に注目

レポートで引用されたメールの詳細によると、パクソスはトークン化とステーブルコイン市場における大きなチャンスを活かすため、レイオフは必要だと考えているという。

米国を拠点とする同社のUAE(アラブ首長国連邦)規制下の子会社パクソス・インターナショナル(Paxos International)は、規制された利回りのあるステーブルコインであるリフト・ダラー(Lift Dollar /USDL)を発売しており、同CEOは次のように述べている。

デジタル資産エコシステムは、トークン保有者がステーブルコインで利回りを得るためのメカニズムを生み出すように進化してきたが、こうした選択肢はリスクが高く、不透明で、多くの企業の破綻につながっている。USDLは、この種のものとしては初めての、規制された製品であり、毎日安全な利回りを得て支払う。

USDLの発売により、パクソス・インターナショナルは世界中の仮想通貨取引所、ウォレット、プラットフォームと提携し、ユーザーのウォレットに毎日の利回りを提供。同社は、これらの組織が個人や機関へのUSDLの配布を担当すると発表した。なお、USDLは現在、さまざまなプラットフォームを通じてアルゼンチンのユーザーに提供されている。

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