サムライウォレット(Samourai Wallet)の共同創設者が100万ドルの保釈金で釈放

サムライウォレット共同創設者が100万ドルの保釈金で釈放される

仮想通貨ミキシングサービス「サムライウォレット(Samourai Wallet)」の共同創設者であるケオンネ・ロドリゲス(Keonne Rodriguez)氏は、マネーロンダリング(資金洗浄)と無許可送金事業運営の罪で無罪を主張した後、100万ドルの保釈金で釈放された事がわかった。

DOJ米国司法省がビットコインミキサー「サムライウォレット」創設者らを1億ドル超の資金洗浄容疑で起訴

2024.04.26

同氏は2024年4月24日に逮捕され、4月29日にニューヨーク南部地区連邦地方裁判所に出廷。当局は同氏を厳しい条件付きで保釈金100万ドルで釈放した。同氏はペンシルベニア州で自宅軟禁状態を維持しており、位置監視装置を着用。裁判所の承認なしに仮想通貨取引事業に従事することを禁止されており、次回の出廷は5月14日に予定されている。

マネーロンダリング疑惑

連邦検察は、2015年から2023年にかけて、サムライウォレットがダークウェブからの犯罪収益に関わる取引で1億ドル(約156億円)以上を促進したと主張している。

日本語訳:
警官がニューヨークで立っている間にサムライウォレットに「資金」を「預け入れ」、どうやら「資金」を「送金」したため、彼らに管轄権があるようだ。
この「受信」と「送信」の間、潜入捜査官は独自の道場を運営していたのか、それともSWノードを使用していたのか?

合計で20億ドル(約3122.6億円)以上がミキシングサービスを通じて渡されたと当局は主張している。DOJ(米国司法省)は告発発表の際、ロドリゲス氏と、共同被告のウィリアム・ヒル(William Hill)氏がサムライ・ウォレットのサービスを「制限された市場」に売り込むことで「ユーザーに犯罪収益の洗浄を奨励し、公然と勧誘した」と主張。しかし、ロドリゲス氏はこの告発をきっぱりと否定。同氏の法務チームは、仮想通貨の中核原則であるユーザーの経済的プライバシーを保護するためにソフトウェアを作成したと主張している。

興味深いのは、この事件の管轄権はニューヨーク滞在中にSamourai Walletに資金を預けて送信したとされる潜入法執行官に起因しているとみられることだ。これにより、エージェントがこれらのトランザクション中に独自の Dojo (Samourai Wallet ノード) を操作していたのか、それとも既存のノードを利用していたのかという疑問が生じる。

サムライウォレットの取り締まり

司法省は、サムライウォレットがダークウェブソースから1億ドル以上の違法資金を移動させ、違法取引総額は約20億ドルに上ると主張している。

ロドリゲス氏の最初の逮捕は4月24日、ペンシルベニア州の自宅で行われ、その直後、当局はアイスランドにある同社のサーバーとドメインを押収した。サムライウォレット事件は、ミキサー(仮想通貨取引の起源を不明瞭にするサービス)に対する広範な攻撃の一環である。2022年に米国財務省はトルネードキャッシュ(Tornado Cash)とブレンダー(Blender)を制裁しており、仮想通貨業界内で行き過ぎの可能性について批判が起きている。

こうした懸念にもかかわらず、政府はミキサーサービスへの注力を緩める気配は今能取湖ない。DOJは、サムライウォレットのようなミキサーがサイバー犯罪を助長していると主張。しかし、プライバシー擁護派は、合法的な金融プライバシーを強化するツールを抑制することについて懸念を表明しており、彼らは、ミキサーは本質的に違法ではなく、取り締まりはイノベーションを抑制する可能性があると主張している。