クラーケンCEO、「ビットコインが今後2年間で10万ドルに達する」
クラーケンのCEOであるジェシーパウエル氏はブルームバーグのインタビューにて、ビットコインが間もなく100,000ドルに達するとの見解を明らかにした。パウエル氏は、連邦準備制度理事会の市場操作により、米ドルはインフレに向かっており、それにより人々はビットコインに移行するだろうと予想している。
さらにパウエル氏は、市場に大量の新しいBTCトレーダーが殺到しているのを目撃していると語っており、ビットコインの供給が有限で予測可能なため、それを「安全な避難所」とみなされていると述べた。そのほかの理由として、FRBが数百万ドルを印刷し米国企業からジャンク債を購入していることを指摘しており、インフレの加速はもはや手がつけられず、ドルで値段をつけることは限界だと述べている。
一方で、ビットコインのボラティリティと潜在的な暗号市場操作について尋ねられたとき、パウエル氏はそれが従来の市場で私たちが見ているよりも悪いことではないと述べている。これらを考慮してビットコインの価格に関して、今後数年間で10万ドルに達すると考えていると付け加えた。
最近では、仮想通貨ビットコインの中長期的相場推移を「ストック・フロー比率(S2F)」のモデルで分析するアナリストであるPlanBも、2021年12月までにビットコインの価格は10万ドルに達すると予想している。ストック・フロー比率は貴金属(金や銀)などの希少性と価値を測るモデルとして利用されるもので、それをビットコインの発行上限に応用して予測したとのこと。
ビットコインには半減期が設定されており、ビットコインの需要と供給のバランスを調節するために流通量(供給量)の増加に伴ってマイニング報酬が半分になるという仕組みが備えられている。ビットコインの総発行枚数は2100万枚と決められており、すでに全体の80%ほどが発行されているため、状況を追うごとに発行される通貨量が減少することになる。ビットコインが今後2年間で10万ドルに到達するかどうかは疑問であるが、ドルや他の金融資産に変わるヘッジ手段としてビットコインに注目が集まっているのは確かだろう。