ナイジェリア中央銀行は現地通貨融資の担保として外貨を使用することを禁止

ナイジェリア中央銀行は現地通貨融資の担保としての外貨使用を禁止

CBN(Central Bank of Nigeria:ナイジェリア中央銀行)は、銀行に宛てた2024年4月8日(月曜日)付け書簡で、最新の指令に従わない銀行には深刻な結果が生じると警告したうえで、現地通貨融資の担保として外貨を使用することを禁止した事が分かった。

継続的な米ドル不足に悩まされている同中央銀行は、銀行に対し、現地通貨での融資の担保として外貨を使用することをやめるように指示。銀行監督部門を通じてナイジェリアのすべての銀行に宛てた書簡の中でこの指令を出し、即時発効した。

現地通貨の下落を止め措置

2024年初以来、ナイジェリア通貨当局は公式外貨市場の復活を目的とした一連の措置を発表しており、これらの措置は、米ドルや他の強い通貨に対する現地通貨の下落を止めることも目的としている。

これらの措置の中には、正規ディーラーが個人旅行手当や出張手当を支払う際に現金を使用することを禁止することも含まれている。また、国際石油会社が資金をオフショア口座に送金する前に満たさなければならない要件も導入したとのこと。CBNは同書簡の中で、最新の指令に従わない銀行には深刻な結果が生じると警告したうえで、次のように述べている。

この点に関して、上記以外のドル建て担保で現在担保されているすべての融資は90日以内に解消されるべきであり、それが達成できない場合、そのようなエクスポージャーは、他の規制に加えて、自己資本比率の計算において150%のリスク加重(制裁)が行われることになる。

ナイジェリア中央銀行は、1USドル対1,101NGN(ナイジェリア・ナイラ)の為替レートで10,000ドル(約153万円)を両替局に販売すると発表。一方、BDC(Bureau du Change:公認両替商)は1.5%を超えないプレミアムで外貨を販売するとのことだ。