コインベースが再び障害に見舞われる
ビットコインが2年以上ぶりに6万7,000ドル以上に上昇したことで、世界中のコインベース(Coinbase)ユーザーは再び仮想通貨残高が0ドルになる障害に見舞われた事が分かった。
ビットコイン(BTC)が2024年3月4日(月曜日)、28カ月ぶりの高値を記録し、仮想通貨市場の高揚感の最中、コインベースは2度目の機能停止に見舞われた。当NEXTMONEYの特集記事「コインベース(Coinbase)のクラッシュ: 顧客の口座残高0ドルでパニックに」で報じたように、2月28日(水曜日)、今年最初の停止が発生した際、ブライアン・アームストロング(Brian Armstrong)CEO(最高経営責任者)は、プラットフォームは通常の10倍のトラフィックを処理する準備ができているが、ビットコインが上昇に転じたことで取引所の利用は計画を上回ったと述べていた。
この機能停止は、ビットコインが24時間で最大6%まで急騰した事で、さらに活発な同取引所のアクティビティがコインベースのダウンタイムを引き起こしたことを示唆。同取引所は、資金が安全であり、エンジニアが通常の業務を復旧するために取り組んでいることをユーザーに保証。一部ユーザーはコインベース全体でレイテンシー(※1)の増加を経験し、少数のユーザーは断続的に残高がゼロになる可能性があることを認識している。
データ転送時における指標の一つであり、転送要求(=ユーザーアクション)を出してから実際にデータが送られるまでに生じる通信の遅延時間の事。
コインベースはバグ問題を確認
コインベースの広報担当者は、今回の障害はディスプレイの問題の可能性があると示唆している。
同取引所は、断続的に発生したゼロ残高に加えて、レイテンシの増加があったことを認めており、ユーザーの不安を和らげるため、同取引所は破壊的な出来事が顧客資産を危険にさらしていないという保証を提供。また、引き続き調査を実施し、サイトでの取引を促進していくとのことだ。一部のユーザーは、過去にコインベースエコシステムで同様の技術的問題が発生したと主張しているものの、何が問題を引き起こしたのか、また、それが最近のビットコイン価格の上昇に関連しているのかは不明だ。
これらの機能不全は、ビットコインの突然の動きに関連している場合があり、コインベースのBTC/USD取引量の優位性は、ちょうど年間最高の53%に達すると同時に発生している。暗号分析を提供するプラットフォームであるCryptoQuantの共同創設者でもあるキ・ヨンジュ(Ki Young Ju)氏がこの情報を提供。このような大幅な増加が、現在ユーザーのアカウント残高をゼロにしているバグの活性化を引き起こした可能性もある。ただし、これらの疑惑は単なる推測にすぎないことから、市場参加者はコインベースを注意深く監視しているのが現状だ。