VanEckのビットコインETF手数料引き下げ期待で1日の出来高が1,000%急増
VanEckのスポットビットコインETF(上場投資信託)は、同社が手数料引き下げを計画しており、参入コストを0.25%から0.2%に削減する予定の前日に、1日の平均出来高の14倍に急騰した事が分かった。
ブルームバーグのシニアETFアナリストであるエリック・バルチュナス(Eric Balchunas)氏によると、ヴァンエック・ビットコイン・トラストETF(HODL)の2月20日時点の取引高は3万2,000人の個人トレーダーから2億5,800万ドル(約387億円)を超えたとのこと。同氏は、VanEckの出来高とトレーダーの数は、同社の新しい上場投資信託の平均数よりもはるかに多かったと指摘したうえで、次の様に述べている。
これほどどこからともなく草の根取引の爆発が起こるのを私は見たことがありません。
スポットBTC ETFリーダーのBlackRockより低い手数料で提供
Yahoo Financeによると、VanEckのこれまでの最高値は、米国で初日スポットビットコインETFが取引された1月11日に記録された約2,500万ドルとのこと。それ以降、VanEck は、取引量と純フローの点で BlackRock(ブラックロック)、Fidelity(フィデリティ)、Grayscale(グレースケール)に追い抜かれているのが現状だ。
しかし、VanEckは手数料を引き下げることで競争力を維持しようとしており、同社の米国SECへの提出書類によると、その手数料引き下げは2月21日に発効し、フィデリティと並んで0.25%の手数料を課すスポットBTC ETFリーダーのBlackRockよりも低い手数料を同社が提供できるようになるとのことだ。
VanEckはスポットイーサリアムETFをSECに申請
VanEckは、最新の仮想通貨ベースの商品を中心にリソースを統合するため、ビットコイン(Bitcoin/BTC)先物ETFを清算している。
Just had @vaneck_us submit an updated S-1A for their spot #Ethereum ETF filing. pic.twitter.com/eHn3iCYuQu
— James Seyffart (@JSeyff) February 16, 2024
vaneck_usがスポットEthereum ETF申請用に更新されたS-1Aを提出したところです。
また同社は、HODL ETFの利益の5%をビットコインコア開発者のサポートに割り当てる予定という。発行者が今後10年間、利益の10%をイーサリアム(Ethereum/ETH)プロトコル・ギルドに約束したため、同様の戦略がイーサリアム先物ETFにも導入されている。なお、VanEckは現在、スポットイーサリアムETFをSEC(米国証券取引委員会)に申請中だ。