XRP Ledger(XRPL)クローバック修正案がメインネットで公開される
待望のXRP Ledger(XRPL)クローバック修正案(Clawback Amendment)が2024年2月8日(木曜日)、ついに有効化され、現在プロトコルのメインネット上で稼働していることが分かった。
Clawback として知られるXRP Ledger(XRPL)修正案が有効化され、メインネット上で稼働し、主要なAMM変更が導入されましたXRPScanの最新データによると、Clawback 修正案のバージョン1.12.0は、約94.3%の賛成票を獲得した後、公開された。正確には、検討される前に少なくとも28票の「賛成」の投票基準があるはずだったこの提案は、最終的には33票の賛成票を記録している。なお、XRPL クローバック修正案に反対票を投じたのは2人のバリデータのみであった。
今提案に賛成する票の割合は、回答者が今回の修正がXRPエコシステムにもたらす能力と、アップグレードに自信を持っていることを示唆。2024年1月、Clawback機能が初めて投票基準を超えた際、XRPコミュニティはこのマイルストーンに肯定的な反応を示していた。
過去に導入された他の機能とは異なり、Clawback は XRPL のトークン資産管理ツールに対する重要な機能強化であり、この機能によって開発者は特定のシナリオでトークントランザクションを取り消す権限を行使できるようになるとのことだ。なお、このようなシナリオの例としては、詐欺の場合や、資格情報にアクセスできなくなったユーザーのアカウント回復を支援する場合などが挙げられる。
XRP Ledgerの更なる修正
一方でClawback機能は、XRP Ledgerの既存のFreeze機能を補完し、発行者が悪意のあるアクティビティに応じて資産を固定化できるようにするとのこと。
これによってXRPL のセキュリティフレームワークを強化でき、さらにClawback 修正機能は、Trustlineフラグによって管理され、重要な資産へのアクセスを許可するには、ユーザーがこのフラグをアクティブ化しなければならない。
過去数カ月の間に、Clawback機能はXRP Ledgerに導入された多数の修正のうちの1つにすぎず、2023年8月、リップルのXRPレジャーエコシステムに深く組み込まれたNFTマーケットプレイスであるXRPcafeは、最大5つの修正のリリースを示唆している。これに伴い、「DisallowIncoming Amendment(日本語直訳:今後の修正を禁止)」と呼ばれる修正案がリストアップされた。この修正案は、XRPLの機能に大きな影響を与える機能として説明され、アカウント所有者向けの追加の制御層が含まれており、アカウント所有者が受信するトランザクションをより効果的に管理および規制できるようになるという。