モンテネグロがCBDC開発支援パイロットプロジェクトにリップルを選択か

モンテネグロがリップルとのパートナーシップを発表

バルト諸国のモンテネグロ(Montenegro)はリップルとのパートナーシップを発表し、CBDC(中央銀行発行デジタル通貨)開発支援パイロットプロジェクに着手した事が分かった。

同国のドリタン・アバゾビッチ(Dritan Abazović)首相は、Twitterを介して、リップルのブラッド・ガーリングハウス(Brad Garlinghouse)CEO(最高経営責任者)と、リップルの中央銀行エンゲージメントおよび CBDC 担当バイスプレジデントであるジェームズ・ウォリス(James Wallis)との会談について報告し、次のように述べている。

私たちは、より大きな金融アクセスと包摂を可能にする決済インフラストラクチャーの開発について話しました。モンテネグロは新しい価値と投資に対してオープンです。


モンテネグロのリップルへの意向

同首相は、モンテネグロがデジタルステーブルコインのパイロットプロジェクトでリップルと協力することを明らかにしている。

モンテネグロは 2008 年にEU(欧州連合)への加盟を申請。EU加盟候補国ではあるものの、ユーロ圏に加盟していない。しかしモンテネグロ国内ではユーロが使用されている。現時点では、モンテネグロには独自通貨がなく、ユーロが同国にとって法定通貨ではないことを意味している。

モンテネグロ中央銀行(Central bank of Montenegro)の支払いシステムおよび金融技術部門の元ディレクターであるイヴァン・ボスコビッチ(Ivan Boskovic)氏は、デジタルトランスフォーメーションは、金融セクターにおける長期的な成長の基本的な源であると述べている。この点で、モンテネグロなどの比較的小さな国は、世界のリーダーと比較して、先進国よりも克服するのがはるかに難しい障害に直面しているものの、次のように語っている。

シンガポール、ルクセンブルク、マルタなどの一部の国は最前線に立っています。彼らの先見の明のある政策は功を奏し、現在では他の多くの人々のロールモデルとして扱われています。重要な問題は、彼らの成功が簡単に追随できるか、または真似できるかどうかです。

同氏によると、上記各国の成功の1つは、必要かつ有利な政治的枠組みの作成であり、モンテネグロとリップルの協力は、知識と技術を国内に持ち込むためのもう1つのステップになる可能性があると述べている

リップルは2021年3月、中央銀行にCBDCxを安全に発行するためのプラットフォームを提供するXRP Ledgerのプライベートバージョンを試験運用して以降、中央銀行のデジタル通貨の開発に関連する活動を増やしている。同年9月にRipple Labsは、ブータン王立通貨庁と提携し、デジタルngultrumのパイロットテストを実施。これは、ブータン王国が国境を越えた支払いを改善するのを支援することを目的としている。さらにその2 カ月後に同社はパラオ共和国と提携し、Palau独自のデジタル通貨を開発するのを支援している。

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