Axie Infinity のネイティブトークンAXSが高騰
NFTブロックチェーンベースビデオゲームのアクシー・インフィニティ(Axie Infinity)のネイティブトークンであるAXSが、36%以上の高騰を記録したことが分かった。
CoinMarketCapより画像引用
シンガポールを拠点とする開発スタジオSkyMavisによって作成されたトークン「AXS」は、過去2カ月で130%以上の価格上昇を記録。CoinMarketCapの調べによると、仮想通貨の時価総額ランキングで22位にランクインし、1AXS=15,500円台前半で推移しており、前日同時刻比で-9.20%になっているものの、1週間で100.75%の上昇を記録し、時価総額も9,463億円を超えている。
Axie Infinityゲームのプレイヤーは、NFTトークンとして生成した「Axies」を購入し、マイニング、収集、交換できるようになっている。Token Terminalのデータによると、プラットフォームの1週間の収益は最近3,400万ドル(約37億8,000万円)に達し、主要NFTマーケットプレイスであるOpenSeaを超える勢いを見せている。
AXS急騰の要因と分析
AXSの価格上昇の要因として、Axie Infinityへの参入がとても簡単であること、マーケティング方法にあると考えられており、プレイヤーと投資家、双方にとって魅力的なトークンとなっている。
ウェブサイト分析を手掛けるSimilarwebによると、プラットフォームへのトラフィック(※通信量)はフィリピンが1位、ブラジルが2位、ベネズエラが3位となっており、Axie Infinityをプレイすることで国の平均収入を超える国ではトラフィックが高くなっていると考えられている。AXSはPoS(プルーフ・オブ・ステーク)ブロックチェーンを搭載しており、AXS Staking Dashboardの発表以降、1,200万以上のAXSがステーキングされている。
オランダの投資企業であるSynergia Capitalのリサーチ責任者デニス・ヴィノコウロフ(Denis Vinokourov)氏は、次のように述べている。
AXSのステーキング利回りは、すでに1,240万AXSにのぼり、さらに増加。年利189%を維持しており、AXSの供給が逼迫する現実的なリスクにつながっています。これは持続不可能とはいえ、AXS価格の飛躍的な上昇をもたらす可能性があり、最終的には不規則で不安定な値動きにつながる可能性があります。
イーサリアムベースのビデオゲームAxie Infinityは、2021年8月にアクティブプレーヤーが100万人を超えており、近年急速に成長している分野であると言えるだろう。一方で、フィリピンの規制当局はSmooth Love Potion(SLP)というゲームのプレーヤーが、ゲーム内トークンから収入を見いだしているとして税制を提案している。